江草 乗の言いたい放題
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2010年01月25日(月) 路上弁当屋取り締まりの不条理について        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 テレビで東京・日本橋の路上弁当屋が取り締まられることを特集していた。保健所の職員が届け出のない店を取り締まってるのである。また「移動販売」ということで一カ所で立ち止まって販売することも違法なのだとか。こうした取り締まりは、地元の飲食店からの働きかけで行われてるらしい。「うちは高い家賃を払って昔からここで店を出してるのに、あんな連中にシマを荒らされたら商売あがったりだよ!」ということなんだろう。確かに500円、ワンコインで買える弁当は安い。それが美味しかったらきっとオレも迷わず買うだろう。

 「移動販売」という形をとらないと違法とされるために、ずっと台車を動かし続けていたり、ぐるぐると歩かされていたり弁当販売員の方々は大変なのである。オレから言わせれば「アホか!」である。屋台が動き続けていれば落ち着いて喰えないじゃないか。弁当屋がいつも移動してたらどこで買えるかわからないじゃないか。ふざけるなよとオレは思ったのである。なぜお役所ってこんなにおかしな取り締まりをするんだ。

 もちろんそこに飲食店を構えてる側からすれば、あいつらは商売をするのに必要なコストを支払っていない。だから安くできるのだ!ということになるわけだ。しかし、オレが食べる側ならば決して値段だけでは選ばない。つまり、値段と食べるのに掛かる時間、そして味などの総合的な要素を考えた結果、そのワンコイン弁当を買ってるのではないか。もしも店の方が値段の高さに見合ったものを出していれば店で喰うだろう。店が路上弁当屋に対向するなら店頭販売すればいいのである。自分たちの既得権益を守るためにそうして路上弁当屋を国家権力の助けで締め出したとしても、まずい飲食店で仕方なく喰わされるサラリーマンたちがかわいそうだ。オレからすれば「なんて卑怯な戦い方なんだ」と地元飲食店の連中が嫌いになるのである。

 織田信長は街を発展させるために楽市楽座の制度をとった。つまり「座」と呼ばれる商人の組合に上納しなければならないコストを不要にして、自由競争を進めたのである。その結果安土の街は大いに発展したのである。国を豊かにして人々を元気にするのはやはり商業が発展することだ。今大河ドラマでやってる坂本龍馬も、夢は政治家になんかなることではなくて世界を股にかける大商人になることだったという。「規制緩和」とはそういう動きをアシストするもののはずだ。新しいことをしようとする人たちが既得権益側の抵抗を受け、行政側が金持ちたちの利権を守ろうとするからかえって街は寂れてしまうのである。

 路上弁当屋なら誰でもじゃんじゃん売れるわけではない。一度買ってまずかった店をちゃんとサラリーマンたちは覚えている。そして安心して買えるのがどの店かを知っていて行列を作るのである。そこにはやはり熾烈な競争がある。その競争に加わろうとせずに、行政の力を借りて競争相手を排除しようとする飲食店の連中が、オレには「なんて卑怯なヤツらだろうか」と思うのだ、客が離れた理由を不況や路上販売のせいにしているが、自分たちがまずくて高いモノしか提供してこなかったからじゃないのか。たまにしか行かないオレでも、東京の食いもののまずさ高さをよく理解してる。保健所に働きかけたクソ店主がどの店かわかったら永久にその店には行かないだろう。その店がまずければなおさらである。その卑怯さがオレには許せないのである。

 もしも保健所が大阪で同様の取り締まりを行ったらどうなっただろうか。おそらく保健所の職員はサラリーマンたちに取り囲まれてどつきまわされていただろう。そして弁当屋の兄ちゃんたちに「いまのうちに逃げるんや!」と声をかけただろう。もしもオレがそこで飲食店を経営しているならば、その路上弁当屋に店先を貸して、販売手数料をもらうという方法で利益を折半しただろう。人気のある弁当屋を抱き込んでしまえば大きな利益が得られるわけである。儲けようと思ったらどうしてそんな工夫をしないのか。

 もしも職場の近くにたった500円で美味しい弁当を提供してくれる店があればどれだけ嬉しいだろうか。その弁当の種類がたくさんあって選ぶのに困るほどなら毎日でも飽きないだろう。テレビでは路上弁当屋を利用しているOLさんたちが「野菜がいっぱい入っていて美味しいし!」などと答えていた。売れるためにどんな食材を入れたらいいのか。何が好かれて何が売れ残るのか。そんなことを日々考えつつ路上販売の方々はがんばっているのである。毎朝早くから仕込みに入って、お昼時のたった1時間に真剣勝負をかけているのである。大きな台車を押しつつ保健所の職員に追い立てられるおばちゃんの後ろ姿を観ながら、その大量の弁当はいったいどうなるのかとオレは心配していたのである。


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