江草 乗の言いたい放題
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2009年05月03日(日) 一つ葉道路の思い出        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 宮崎県に一ツ葉道路(ひとつばどうろ)という有料道路がある。国道10号線を南下して、佐土原バイパスに入るとそのまま海岸沿いにつながってる4車線の快適な道路である。なんとオレは開通して一年後くらいのここを中学生の時に自転車で通行した思い出があるのだ。50円くらいの自転車通行料金を払って走ったのである。松林の中、ほとんどクルマの走らない広い道だった。クルマで九州を旅行した時にもここを走った。相変わらず交通量は少なく、スピードが出すぎて困ったものである。知らない土地でうっかりスピードを出すと地元警察の暇つぶしの取り締まりの餌食になってしまうから気をつけないといけない。そしてまたここはあの赤字巨大施設であるシーガイアに行くには必ず通る道である。1974年4月に北線が、1981年4月に南線供用開始され、料金は当初は全線16.2キロで570円という都会の有料道路のようなぼったくりだったが(北線370円+南線200円)、2007年に北線が200円に値下げされて全線で400円となった。国道10号や国道220号の交通渋滞緩和や、宮崎自動車道・宮崎空港等への連絡用にかなり重要な道路である。こういう田舎の有料道路は料金収入で建設費を償還すれば無料になるというお約束があるのだが、この一つ葉道路の場合は2020年に無料になる予定である。

 さて、この宮崎県道路公社が管理する田舎有料道路で、なんと料金着服事件が起きていたのである。着服事件の報道は以前にされていたのだが、そちらの記事を私は見落としていた。そして今回の報道である。

一ツ葉道路、別の収受員も着服 2009年05月03日
 収受員による通行料金の着服が発覚した一ツ葉有料道路(宮崎市)で、約1年前にも別の収受員が通行料金約5万4千円を着服していたことが分かった。同有料道路を管理している県道路公社は当時、事件を公表しないまま、高額の監視カメラを設置したが、その後も再び同様の事件が起こったことになる。
 公社によると、08年5月18日〜6月9日、一ツ葉有料道路北線の料金所に勤務していた30代の男性収受員が、ドライバーから受け取った通行料金の一部計5万3825円を着服していた。6月9日、公社に告発文書が届いたことで発覚したという。男性は全額を返済。雇い主だった宮崎市の警備会社は男性を解雇した。男性は「缶コーヒー代などを捻出(ねん・しゅつ)するためだった」と話したという。
 事件を受けて公社は、約360万円かけて料金所に高性能の監視カメラを設置した。画像が鮮明で、会話も記録できるという。
 ところが今年4月、同じ警備会社が雇っていた契約社員の男性収受員が、やはり一ツ葉有料道路の南線で同様の事件を起こした。男性はドライバーに渡すために用意してある釣り銭から、一日に数百円ずつを靴の中に入れて隠し、計1万1千円を着服していた。男性の不審な動きは「高性能のカメラ」で確認がとれたという。
 両事件とも全額返済されており、2人とも業務委託先の警備会社を解雇されていることから、公社側は刑事告訴は見送った。そのうえで3度目が発生した場合は、この警備会社との契約解除なども検討するという。
 公社によると、この有料道路では1日約200万円の売り上げがある。だがラッシュ時などは釣り銭を受け取らないドライバーもおり、1日約2千円の「過剰金」が発生する状態らしい。4月に着服が発覚した契約社員の男性は「過剰金があるからばれないと思った」と話したという。公社は「通行台数と料金が必ずしも一致するわけではない」としている。


 一年前の事件の場合、5月18日〜6月9日の23日間で5万3825円を抜き取ったということなんだが、どうして5円単位の端数が発生するのか不思議なのである。一日に約2000円ずつということである。動機とした缶コーヒー代にしてはなかなかの高額である。一日に20本近く缶コーヒーを飲む中毒患者だったのだろうか。そんなに飲んだらオシッコが近くなんて料金収受の仕事に差し支えるような気がするのである。釣り銭を受け取らないドライバーが居て過剰金が発生するということだが、通行料金400円に対して1万円札を出して「釣りはいらねえよ!」という太っ腹なドライバーが宮崎のような田舎に居るとは思えないので、たぶん500円玉を投げて100円の釣りを辞退するような客なんだろう。その分を料金収受員がフトコロに入れるならば、それは一種のチップのようなものだとオレは思うのである。

 一日に約200万円の売り上げで、ごまかしの金額が約2000円というのは約0.1%である。もしかしたらこの料金抜き取りはもっと巧妙に組織的に行われていて、関与した人数も金額も大きいのかも知れない。それはこの「通行台数と料金が必ずしも一致するわけではない」といきわめて微妙なコメントから感じられるのである。田舎のことだからたとえば身内がやってきたときに「顔パス」で無料通行なんてことがあったりして。あと、払わずに強行突破する暴走野郎もいるだろう。そんなときにはやはり通行台数と料金の不一致が起きる。どちらかといえば不足金がかなり発生しそうな気がするのだが、過剰金が発生するというのは不思議な現象である。料金踏み倒しはないのだろうか。それともそんな野蛮なのはオレが住む大阪の現象であって、宮崎には善良なドライバーばかりで踏み倒すような不心得者はいないということだろうか。

 監視カメラの設置に360万円掛けたということだが、被害金額が約6万だったら引き合わない。これはやはりもっと大きな金額の不正の可能性ということで設置されたのだろう。

 もう一つオレが危惧するのは、今回の報道で明らかになった「一日の売り上げ200万」である。これを狙って強盗団が料金所を襲撃する事件が起きそうな気がしてならない。それほど警備が厳重であるとも思えないので、凶器を用意した数人の強盗団が交通量の少ない時間帯にやってきた場合は防げるのだろうか。まあ200万といっても全部の合計であり、何カ所もあるそれぞれの料金所個別ならたいした金額にはならないので襲う方も割に合わない犯罪だと思うのだが。高性能な監視カメラがあるので襲撃犯はばっちり映ってしまうだろう。

 それにしても迷惑をかけられたのはこの業務を請け負った警備会社である。一日200万もの売り上げがあるわけで年間の業務委託費も相当な収入になるはずだ。それがこの不届き者の連中のせいで下手をすると業務委託を解除されるかも知れないし、仕事がなくなれば契約社員たちは解雇されるかも知れないのである。まじめに働いてる他の社員から見ればそんな馬鹿をそれこそ市中引き回しの刑にでもしてやりたい気持ちだろう。もっとも今回の件が明るみに出たのは「告発文書」ということで、内部告発かも知れない。バレなかったら契約解除もないのかと思うとなんだか割り切れない思いが残るのである。


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