江草 乗の言いたい放題
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2008年09月28日(日) プリンタ買うなら5年保証!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

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 プリンタを買うなら5年保証を付けるべきである。これは同僚から聞いた体験談である。是非参考にして欲しい。オレの同僚は今から4年半ほど前に日本橋の上新電機の店、J&PテクノランドでCANONのプリンター、PIXUS 990iを購入したということである。そのときに購入金額の5%を払って、5年間保証を申し込んだという。これはメーカー保証の終わった後から4年間保証してくれるという上新電機独自のサービスである。もっとも同様の制度は他の電機屋も行っている。ソフマップにもワランティという5年保証の制度があったはずである。

 プリンタの寿命はどれくらいだろうか。わが家にはもう10年近く稼働しているプリンタがある。使用頻度にもよるだろうが、プリンタを見ていてなんとなく思うことは「使わないほど寿命が短い」ということなのだ。それはインクジェットというメカニズムの特性から起きることだろうか。2年くらい使わなかったプリンタはたいてい死んでるし、長期間使わずに放置したプリンタは調子が悪くなっていることが多い。たとえ枚数は少なくても継続的に使用されている方が寿命は長いということが言える。そんなプリンタも使わなければすぐにダメになる。オレはCANONのBJC35Vという職員室の自分の机の上で使用できる携帯型のプリンタを長いこと使ってきたが、そいつを引退させて2年ほど使わずにしまっていたらもう死亡していた。久々に電源をつないでパソコンに接続してみたのだが、エラー表示が出て全く印刷できなかったのである。

 もちろん、修理に出せばまだ使えるだろう。しかし、10年以上前に出たプリンタの性能は今のプリンタと比較にならないほどプアである。勝負できるのはインクコストくらいで、他のすべてに於いてお話にならないほどの性能しかない。そういうわけでオレはそのBJC35Vをいずれ捨てることにして放置しているのだ。

 今売られている新しいプリンタは安くてしかも高性能である。今やスキャナーとの複合機でさえも1万円以下で買える。付属しているインクカートリッジの価格を引けば本体価格は5000円ほどでしかないのである。それを思えば古いものを使い続けるのは愚かな行為であり、どんどん買い替えて新しいプリンタに入れ替えるのが賢明な選択なのだろう。しかし貧乏性のオレは「まだ壊れていないのに買い替える」ということがどうしてもできず、わが家にはエプソンのPM760などという骨董品のように古いプリンタがまだ年賀状印刷機として稼働中なんだが、壊れないので買い換える理由がない。幸いこの骨董品は印刷コストがかなり安いので使い続けているのである。

 さて、5年近く前に同僚が買ったそのCANONのPIXUS 990iなんだが、全く印刷できなくなるというトラブルに見舞われて、上新で買ったからということで自宅に近い上新の上牧店に持ち込んだそうである。そのときに5年保証が大いに役立ったのだという。残り1年を切っていたその5年保証が、保証期限の最後に大きな役割を果たしたのだ。故障して持ち込んだプリンタはなんと修理に必要なパーツがもう保存されていないので修理できないのだという。その代わりに新品の PIXUS iP4500 が代わりに用意され、「代替機としてこれを差し上げますから・・・」ということだったらしい。 PIXUS iP4500 の発売時期は2007年9月なので厳密に言えば最新機種ではないのだが、それでももとの故障したプリンタと比べればかなり新しいのである。壊れたプリンタを持ち込んだら新品になって返ってきたのである。

 オレはこのことで日頃罵倒しまくっているCANONという企業を擁護する気は全くない。5年も経たないのに部品がないから修理できないとはふざけるな!と言いたいくらいである。もしもオレがこの同僚の立場ならば、「オレは古いけどこのプリンタが気に入ってるんや。インクもいっぱい買ってるんや。修理できへんのはそっちの勝手な都合やろ。こっちにはこっちの都合があるんや。買ってから5年も経ってないのに部品がないとはどういうことやねん。ふざけるなアホんだら。オレが買いすぎたこの古いインク、全部ゼニ返してくれるんか。そっちで買い取ってくれるんか!」と毒づくだろう。

おそらくCANONとしては「新品のプリンタがもらえるのだから、文句を言う客はいないだろう」とたかをくくってるはずだ。そしてオレのようなへそまがりの客はきわめて少ないような気がする。鉄の斧が金の斧や銀の斧になって戻ってきたときに、「いや、オレの鉄の斧を返してくれ!」と言えるオレのような正直者は少ないのである。みんな金の斧を単純に喜ぶのである。

 しかし、アマゾンで調べてみるとこのキヤノン PIXUS iP4500の売値はたったの13500円なのである。たぶん同僚が5年前にPIXUS 990iを買ったときは2万円以上したはずだ。だったらそんな安物で間に合わせてきたことに対して抗議すべきではないのか。オレはそんなひねくれたことを考えてしまったのである。

 この代替品のプリンタの代金はCANONと上新のどっちが負担してるのだろうか。追加料金を払って保証してもらったということは、上新が負担しているはずだ。だとするともしかしたら修理不可能なのではなくて、修理費が1万円以上するのでそれよりも安い仕入れ値のプリンタを提供した方が安上がりであるということなのかも知れない。ということなら部品がないわけではなく、それは上新側のただの言い訳だったということになる。そのあたりの真相は上新の中の人にしかわからない。

 ただ、結論を言うなら「入っていてよかった5年保証!」ということなのである。わずかな金額を支払って5年保証に入っておいた結果として、新品のプリンタが手に入ってしばらくは安心して印刷できるということなのだから。

 オレが聞きそびれたのはその同僚が前のプリンタ用のインクカートリッジをまだ持っていたのかということだった。もしも買い置きで何個か持っていたのなら、当然その買い取りを要求するべきであり、買い取ってくれないのなら新しいプリンタに対応したインクカートリッジに無償交換すべきだろう。そんなせこいことを考えるのはオレのようなケチな人間だけで、普通はそんなことにはこだわらないものなんだろうか。しかし、プリンタの価格に比較してインクカートリッジは死ぬほど高い。PIXUS 990iに対応している6色マルチパックのカートリッジはアマゾンで4200円もしてるのだ。もしもすでに買っていればその分のゼニをオレは絶対に要求するだろう。そんな高いインクを無駄にしたくないのである。

 オレは代替機として同僚がもらったというキヤノン PIXUS iP4500のインクの価格も調べてみた。するとアマゾンで4445円で売られていることがわかった。しかし、もうひとつ別のこともわかった。それはPIXUS 990iのインクカートリッジが6色なのにキヤノン PIXUS iP4500のインクカートリッジが4色であったということだ。これはどういうことか。

 6色のカートリッジを使用するプリンタの方が、4色のカートリッジを使用するプリンタよりも高級品のはずである。だったらCANONは新品交換という形を装いつつ、同等品ではなくて下位機種との交換でごまかしたのではないか。もしもそうであるならなんと卑怯なやり方であろうか。やはり便所野郎が率いる企業だけあってやることが姑息である。しかしその姑息なことをしてるのは上新電機の方かも知れない。上新が新品交換のコストを下げるためにグレードが下の製品を代替機として出した可能性も捨てきれないのだ。この場合、上新のつけた+4年保証であるだけにその可能性も高い。ただ現時点ではその対応がCANON側の指示によるものか上新の対応なのかはわからない。

 この事実を発見して、オレは週明けに同僚に対してどうアドバイスしたらよいのか悩むのである。「安物でごまかされたんや。もっとええのんに換えてもらえ!」と焚きつけるべきなのか、「5年も使ってきたからまあしゃあないなあ。新品になっただけましやなあ」とそのまま受け入れるのか。オレの性格から言えば前者の気持ちにより近いのである。まあでもこの日記はおそらくその同僚も読んでいるだろう。その上で判断してくれるはずである。とりあえず彼には日記のネタを提供してくれたことのお礼を言いたいのである。そしてここで一番大きな教訓は「プリンタ買うなら5年保証」なのである。5年も使えばたいていのプリンタは壊れる。もしも壊れなかったら壊れるようにがんがん使おう。そうすれば新しいのに換わるのである。しかし、プリンタというのはメーカーにとってはインクを売るための道具に過ぎない。極端な話、プリンタを無料で配っても高価なインクを売りまくってそれで利益を出せるようになってるはずだ。だから今回のこともその戦略の延長線上の商行為であると割り引いて考えるべきなのだ。

 オレは週明けに同僚に向かって「5年前にPIXUS 990iはいくらくらいで買いましたか?」と訊いてみようと思う。その価格によってオレの感じた危惧が正当なモノか、単なる言いがかりなのかがはっきりするからである。


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