江草 乗の言いたい放題
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2008年08月25日(月) 飛び込み自殺は犯罪です        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

ブログランキングの投票いつもありがとうございます。クリックすれば今のランキングが何位かを確認できます。 はてなダイアリーの8/22の日記で、「あえてホリエモンを擁護する」という記事を書いています。パパラッチのあまりにもふざけた態度に対する怒りの表明です。どうかごらんになって欲しいと思います。


 飛び込み自殺は犯罪である。少なくともその実行者は列車往来妨害罪で検挙し、必ずその賠償金を遺族から払わせるべきである。オレははっきりそう思っている。駅のホームには「飛び込み自殺は犯罪」「遺族の賠償金は平均2億円」「残された家族は借金地獄」「死ぬのなら別の方法を!」という注意書きをそこら中に表示すべきである。朝のラッシュ時に列車が遅れて学校や職場に遅刻させられる人たちがどれだけ迷惑を被ってることか。JR西日本管内だけでもこんなに自殺があったという。産経新聞の記事を引用しよう。

飛び込み自殺が昨年度85件、減少の兆し見られず JR西日本管内 2008.8.23 11:24
 JR西日本管内での飛び込み自殺が平成19年度、前年度に比べて8件増え85件にのぼっていたことが23日、分かった。今年度もほぼ同じペースで推移しており、減少の兆しは見られないという。利用者に大きな影響を与える鉄道自殺だが、同社では「防止の決め手はない」と苦慮している。JR西によると、昨年度の同社管内の人身事故件数は214件で、うち85件が飛び込み自殺だった。
 全国では19年度、前年度比約3%増の約3万3000人が自殺。鉄道への飛び込みは、首つり▽高所からの飛び降り▽入水−などに次いで6位で全体の約3%ほどだが、周囲への影響は大きい。例えば、7月2日に大阪府茨木市のJR東海道線茨木駅で発生した、特急電車への男性(45)の飛び込みでは、約1時間半に渡って列車が運休し、約8万7000人に影響した。
 同社によると、事件性の有無を調べる警察の現場検証の後、遺体の搬出を経て運転再開までの平均所要時間は1時間程度。2時間以上かかるケースもある。
 鉄道各社の経済的損失は、車両の破損のほか、代行バスなど振り替え輸送費用などで数百万円に上る。新幹線の場合は、特急料金の払い戻しの人件費などで億単位の損害が出るという。さらに、残された家族は鉄道各社から損害賠償を請求され、鉄道関係者によると、「法的手続きに至るケースもある」という。
 自殺防止の相談を受けるNPO団体「大阪自殺防止センター」(大阪市)の澤井登志所長は「鉄道自殺は社会への攻撃性が強く、巻き添えなどで他人に迷惑をかけることも気にしない人が多い」と指摘する。
 JR西では人身事故を防ぐため、駅ホームにガードマンを巡回させたり、精神を落ち着かせる効用がある青色発光ダイオードの照明灯を導入するなどの防止策を取っている。
 しかし、同社の調査によると、今年度も管内の自殺は6月末現在で計21人を数え、発生のペースに変化はない。同社広報部は「自殺を踏みとどまらせる妙手はなく、事後の処理を速くして利用者への影響を最小限にするのが精いっぱい」と話している。


 さて、どうすればこの鉄道自殺を防げるのか。ホームドアにすれば一気に減らせるだろう。しかしJRの場合は2扉、3扉、4扉とさまざまな車両形式があることを思えば設置は技術的に困難である。ホームを巨大なシャッター式にして、列車が止まってからそのシャッターが開閉するようにするという手もあるが、そのためにいったいどれだけの設備投資をしないといけないのか。

 自殺全体の中で、鉄道自殺というのは順位にして6番目、全体の3%しかないという。だから多くの自殺者は他の方法を選んでくれているわけで、こんな迷惑な方法をとる人はごく少数なのである。ひどいいい方かも知れないが、どうしても自殺しないといけないのなら、どうか他の方法でやってほしい。多数の方に迷惑の掛かる鉄道自殺だけはやめてもらいたいとオレは思うのだ。鉄道自殺を思いとどまってもらっても、自殺はどうしてもしたいという人もいるだろう。その場合どうしたらいいのか。オレはそこで答えが出なくなるのである。「死にたい」という多くの人々の願望に対して、どう答えればよいのかと。

 たとえば借金を苦にして自殺する人がいる。しかし、今の世の中には「破産」という方法があるわけで、たかがカネのことで死ぬ必要なんか全然ないのである。それよりも鉄道自殺なんかされたら、あんたはそれでよくても残された遺族が賠償させられたりしてよけいにカネのことで迷惑がかかるのである。それがわかっていない人が多すぎるのだ。

 それでも発作的に死にたくなる人のためにどうしたらいいのか? そのためのオレの提案の一つが、安楽死外来である。大きな病院にはそれを設置して、自殺希望者に問診を行うのである。その過程で多くの自殺希望者は考えを改めるのだろう。そして、すべての説得も空しく結果的に自殺やむなしとということになれば、できるだけ苦痛のない方法で尊厳死する自由を与えるという方法だ。安楽死と同時に臓器提供などの手続きも行えるようにして、自分の死が多くの方のお役に立てるのだという形を選んでもらうのである。安楽死外来には専門のカウンセラーを多数配置して相談に当たらせるのだ。駅のホームにはその安楽死外来の連絡先を必ず表示しておくようにする。「死にたくなったらまず安楽死外来へ」これで少なくとも多くの鉄道自殺を減らすことができるはずである。

 電車で通勤する方たちにとって、この鉄道自殺ほど迷惑なものはない。時間が遅れるという実際の迷惑だけではなく、先頭車両に乗った人にとって飛び散った血しぶきなどをみせられるという心理的なダメージも大きい。そのためにPTSDを発症する方もいるだろう。その場合、いったいどこに訴えればいいのか。誰にその責任があるのかということになる。明確な自殺対策を打ち出せない鉄道会社なのか。少なくとも自殺者の責任追及ができない以上、むしろ被害者である鉄道会社がその対象にされてしまうのかも知れない。それはどう考えてもおかしいとオレは思うのである。

 今すぐできる対策はやはりホームへの表示だろう。いたるところに「鉄道自殺は迷惑行為であり犯罪です」「遺族の賠償金は巨額です」と書きまくるしかない。それが一番ゼニの掛からない方法だろう。それにしても迷惑な話である。


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