江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2008年06月03日(火) タスポの存在意義とは何か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

ブログランキングの投票いつもありがとうございます。1位が目標ですのでよろしくお願いします。


 未成年が自販機でタバコを買えなくなるための仕組みであるタスポを導入することの意味は何だろうか。JTにしてみれば子どももじゃんじゃんタバコを吸ってくれた方が増収につながるのであり、日本国民がみんな肺ガンで死ぬくらいに喫煙しまくってくれればそれだけ売り上げも伸びるわけで、喫煙者の減少につながるようなことなどは最初から考えてないのである。

 だったら何のためにタスポなんか導入するのかと思うが、おそらくはそのカードを作る会社には官僚の天下りや、JTを定年退職したオッサンが第二の人生としてやってくるのだろう。そのタスポなんだが、すでに導入された地域では自販機での購入にこいつが必要なわけで、タバコをやめられない未成年者はそのタスポを人から借りたり、親からもらったりするのである。

母親、タスポを15歳息子に貸した疑い 全国で初の摘発 2008年06月02日13時37分
 たばこの自動販売機で成人かどうかを識別する専用ICカード「taspo(タスポ)」を未成年の次男(15)に貸したとして、福岡県警南署は2日、福岡市南区の清掃作業員の母親(41)を未成年者喫煙禁止法違反(親権者の不制止)の疑いで福岡区検に書類送検した。「貸してくれと言われた」と容疑を認めているという。県警によると、未成年者へのタスポ貸与をめぐる摘発は全国初という。
 調べでは、母親は5月12日午後0時半ごろ、塗装工見習の次男が自動販売機でたばこを買って吸うことを知りながら、自分名義のタスポを貸し、喫煙を止めなかった疑い。
 母親はたばこを吸わないが「次男が吸うだろうと考えてタスポを取得した」と話したという。署員が同月19日午後3時ごろ、同区内の公園にいた次男を職務質問した際、母親名義のタスポを持っていたことから発覚した。


 5月19日といえば月曜日である。その3時頃ということだがこの15歳塗装工見習いは仕事が休みだったのだろうか。この一件で書類送検されることになった母親だが、だったら息子にタスポを貸したことを反省してるかというと全然そんなことはないと思う。おそらく「未成年でもみんなタバコは吸ってる。うちの子だけじゃない!」と思ってるだろうし、「タスポなんてよけいなものを導入されたせいで、息子が自分で買えなくなったのよ!」と思っていただろう。そもそもこのタスポ取得自体が「息子が自分で購入するため」だったわけである。

 オレはこの一件でこの母親を強く批判する気持ちはない。というのは、こういう母親というのはおそらくある水準以下家庭の平均的母親像なんだろうと思うからだ。家庭のモラルに偏差値をつけるとして、偏差値50が平均とした場合、偏差値38くらいの家庭はみんなこんなものだろうとオレは思うのである。「万引きなんかみんなやってるのにどこが悪い!」などと開き直る親の偏差値が35くらいで、給食費を踏み倒す親の偏差値が33くらい・・・とオレは勝手に推定するのである。学力偏差値ならぬ、モラル偏差値をはかれる仕組みというか、ソフトを誰か開発してくれないだろうか。そういうモラルの低い家庭というのはおそらくその親の世代もそうだったわけで、しょせん人間というのは同じ程度にしか再生産されないわけである。DQNの子はDQNであるとよく言われるが、それはほぼ間違っていないのだろう。おそらくこの母親にとって「15歳はタバコを吸ってはいけない」というルールよりも、「自販機でタバコを買うにはタスポを入手しなくちゃ」という世間知の方がはるかに大切なことだったのである。

 タスポの導入によってもっともダメージを受けたのはタバコの自販機を置いているタバコ専業店だったらしい。というのはタスポをまだ取得していない人や、いちいち使うのが面倒な方がコンビニでまとめ買いするようになって、自販機での売り上げがますます減ったからである。そういう結果というのは予測されていたのだろうか。もしもそうならこのタスポ導入はコンビニ業界の仕掛けた陰謀だったということになるのだろうか。

 オレはタスポを取得する予定はない。もしもタスポを取得すればもれなくギフトカードが2000円当たるなんてキャンペーンがあれば応募するかも知れないが、タスポ自体はすぐに捨ててしまうだろう。不要だからだ。心筋梗塞で倒れていらいタバコをやめた父親がいまわの際に「最後の一本を吸いたい」なんてことを言い出せば、すぐに近くで買えなくて困るかも知れないが、だからと言ってその最後の一本のためにタスポを取得する気はない。今回オレが歓迎するのは、タスポ導入ということを一つの材料にして、警察が未成年喫煙者をじゃんじゃん取り締まってくれる可能性が生まれたということである。そうした小さな非行を未然に防ぐことはいつか実を結ぶと思っているからだ。オレの提唱する高額罰金制も早く導入して欲しい。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。←1位を目指しています! m(_ _)m 


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン