江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2008年02月15日(金) ガソリン税の無駄遣いはここにもあります!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

ブログランキングの投票いつもありがとうございます。1位が目標ですのでよろしくお願いします。この日記を読んでくださる方全員が投票してくだされば、私はたちまち1位に躍り出ることになります。どうかお読みになる前にクリックをお願いします。


 ぼったくり税率で取り立てたあげくに使い道がなくて困ってるガソリン税だが、次々と出てくるアホな使われ方にあきれるばかりである。オレは一連の報道に接して「やはりそうだったのか」とあきれている。今回取り上げた件もその一つで、大阪市内にはやたら料金が高くてガラガラの地下駐車場がいくつも新設されている。せっかく作るのなら料金を安くして利用されるようにしたらいいのに「民業圧迫」になるからと周辺の駐車場よりも高い料金を設定し、その結果としてみんな周辺にある安い民間駐車場を利用するからほとんど利用されない。だったら何のために作ったのだろうか。建設のために予算を消化することだけが目的だったとしか思えないのである。そして維持費は道路特定財源ではなく一般財源から支出されるのである。こんな金食い虫を押しつけられる方も迷惑である。

道路財源で整備の地下駐車場ガラガラ 天下り法人運営2008年02月14日21時52分
 国土交通省が道路特定財源を使って全国14カ所の国道の地下に整備した駐車場の多くで、駐車スペース1台分の年間収入が20万円程度だったり、1日のうち1時間20分しか使われていなかったりと、利用が低迷していることがわかった。約995億円の国費で整備後、同省の天下り先でもある所管公益法人が管理・運営を担っている。「民間では考えられない低い収益率」との指摘もあり、道路整備を本来の目的とした特定財源の使い道として批判を呼びそうだ。
 国道の地下駐車場は、国交省が97〜03年にかけ中心市街地の路上駐車の解消や渋滞緩和を目的に整備。建設費は道路特定財源で賄われている。
 国が用意したスペースに財団法人・駐車場整備推進機構(東京)が駐車用機械などを設置。管理・運営を一手に担う。1時間200〜600円で、駐車可能台数は計2495台。 同省によると、06年度の事業収入は計約12億7000万円で、総利用台数は約185万8000台。駐車スペース1台分あたりの年間収入でみると、東京都八王子市の八日町夢街道パーキングが約16万円、三重県四日市市の四日市地下駐車場が約20万円、名古屋市の大曽根国道駐車場が約21万円と、特に低迷。東京、大阪の2カ所以外は100万円を大きく下回っていた。「八日町」の収入は1日にすれば約400円で、1時間20分しか駐車されていないことになる。
 1台分のスペースの1日の利用台数を示す回転率も「八日町」が0.79台、横浜市の羽衣・伊勢佐木地下駐車場が0.81台など、7カ所が平均2台も止まっていなかった。大手駐車場運営会社は「いくら地方都市でも1台分の収入が年20万円では話にならない。税金で整備したからこそ成り立つ『お上の仕事』だ」と指摘する。
 同機構は、国道の地下駐車場の整備に合わせ93年に設立。常勤役員4人は同省と警察庁からの天下りで、鈴木道雄理事長は建設事務次官、日本道路公団総裁を歴任している。 〈国土交通省道路交通安全対策室の話〉 民間駐車場の経営を圧迫しないためにも利益を目的としない公益法人が管理・運営にあたる必要があった。渋滞解消などの効果は数量的にとらえにくく、995億円の税金投入に見合うか批判もあるかもしれない。しかし、回転率は平均で2.0台あり、一定の効果は上がっている。


この財団法人・駐車場整備推進機構に天下って役員をしている国土交通省や警察庁の連中はまさか無給じゃないだろう。利用率の低さを思えばこんなものは最初から不要だった。不要なものを税金でわざわざ作り、そこに自分たちが天下るわけでこんなものは税金の私物化以外の何ものでもない。関係者全員を国家反逆罪(税金を無駄にした罪)で検挙して刑務所にぶち込んでもらいたいぜ。

 そしてオレが笑いたくなるのがこの言い訳だ。

「民間駐車場の経営を圧迫しないためにも利益を目的としない公益法人が管理・運営にあたる必要があった」

 アホか!だったら最初から作らなかったらいいんだろう。この言い訳をしている人間が果たして正常な思考回路を持つ人間であるのかとオレはあきれてしまうのである。そしてこの発言が官僚の典型的な思考回路を示現しているのならば、そんな歪んだ思考にたどり着くようになった馬鹿を生産する日本の官僚組織は根本的に欠陥があるとオレは断定する。

 どんな施設も使われてこそ初めて意味がある。駐車場は利用者で溢れて儲かりすぎるくらいに儲かってこそはじめて役に立つのだ。「えっ!こんなに安いの?」と思うような駐車場があるからこそ人が集まって活気が生まれ、そこに建てられた商業施設が繁盛するのである。郊外型のシネコンが繁盛するのは、たいてい駐車料金を無料にしてるからである。大阪で梅田やなんばの映画館に行くためにクルマを都心部の駐車場に置いた場合、1時間で500円近い出費となり、映画を一本見てる間に1500円くらいとられてしまう。だったらガソリン代を使っても郊外のシネコンで見た方が安いということになってしまう。郊外に住んでいれば最初から都心に出て行く必要などないのである。
 
 もしも梅田やなんばのど真ん中に1時間100円程度でクルマが置け、しかも1万台くらい楽に収容できるような大駐車場を設置すれば大繁盛するだろう。そしてその周辺にある店はどこもかなりのお客さんが溢れるだろう。もちろん地価の高いところではそんな大胆なことはできず、建設費に見合った駐車料金が設定されてしまうのである。結果としてそれは周辺の駐車場と比較して妥当な線に収まっていくのだが、儲けることを最初から求めてない駐車場整備推進機構ははじめから「高すぎてだれも置かない」ような駐車料金を設定し、うっかりそこに駐車してしまったドライバーから法外な駐車料金をぼったくるのである。それは駐車料金と思ってはダメだ。間違えてそんなところに置いてしまった自分に科せられた駐車違反の反則金と思わないといけないのである。

「この駐車場で儲けるつもりはないんや」
「なんでわざわざここに置くんや!」
「こんな所に置きやがって罰金や!」


 高すぎる駐車料金は、実は仕事なんかしたくない職員に迷惑をかけたことへの罰金だったのだ。実はそういう意味であったことにちゃんと気づかないとだめなのである。国のやってる事業というのはこのように大変奥が深いものである。道路には路上駐車のクルマが溢れかえり、それを入れるはずの地下駐車場は料金が高すぎて誰も置かない。1時間600円などの料金は罰金を思わせるようなぼったくりである。結果として駐車場は利用されずにガラガラとなっているのである。オレのような普通の人間にはこの政策は全く理解不能である。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。応援の投票ありがとうございます。←投票での応援ありがとうございます。 m(_ _)m 


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン