江草 乗の言いたい放題
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2007年12月17日(月) ODA(政府開発援助)の本質とは何か?        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 なぜODAなんかが必要なのだろうか。先進国が「援助」の美名の下に貧しい発展途上国にゼニを恵んでやるこの傲慢な仕組みはなぜ存在するのだろうか。ODAの金額をへらせとか、中国にODAを与えることがけしからんとかいう議論はあっても、こいつがいったいどんな性格のものなのかということはこれまであまり議論されたことを聞かない。それでオレがいつもの調子で乱暴にこの本質を語ろうと思っている。

 国が国を援助するなんてナンセンスなことがなぜ必要なのか。国とはそもそも自立した存在であり、自立し得ないのならその地域は国を名乗る必要はない。他国の領土の一部として組み込まれていればいいのだ。国家とはその国の国民の生命に対して責任を負う巨大なシステムである。もっとも国家が常に正しいと言うことはなく時に暴走することでとんでもない犠牲を出していることもあるのだが。

 かつて、国とはすべて自立した存在であった。それは江戸時代の藩を考えてみればいい。あの時代、それぞれの藩は食料をほぼ自給しつつ、藩ごとに独立国のように振る舞っていたのではないか。食糧を自給できないのは米がとれない松前藩くらいで、他はみんな領民を喰わせることは最低限できたのである。(もっとも領民の食い扶持まで搾取してしまって多くの餓死者を出した藩もないわけではないか)

 アジアアフリカの諸国だってそうだ。自分たちの国で喰うモノは基本的に自分たちで作り出していたわけで、どこもおしなべて農業国だった。それを喰えなくしたのは誰なのか。それはアフリカから大量の奴隷を運び出したアメリカやヨーロッパの連中のせいだろう。屈強な働き手を拉致されて奪われることで、アフリカの農業はたちまち壊滅した。自分たちの主食を作れなくなった彼らはアメリカやヨーロッパ産の小麦を食わざるを得なくなる。植民地で栽培するモノは宗主国であるイギリスが自由に決める・・・というわけで、アフリカではコーヒーやゴムやカカオの栽培のために、自分たちの食い物を作る権利まで奪われてしまったのだ。

 なぜアジアやアフリカの諸国が自立できないか。それは自立できないのではなくて、かつで自立できていたのにその仕組みを誰かがぶっつぶしたからである。まあそんな状況はイラク戦争後のバグダットも同じである。そしてぶっつぶした張本人の側の国が「ODAの増額」などということを政治的プロパガンダとして掲げているわけだ。利用されるだけ利用され尽くして、いらなくなればボロぞうきんのように捨てられるのだ。ひどい話じゃないか。

 今存在する多くの「貧しい国」はもともと西欧諸国の植民地であったわけで、それらの国が貧しいのならすべて宗主国の責任である。しかし、その貧しさの本質はいったい何なのだろうか。彼らをそこまでも貧しくしたのはいったい誰なのか。

 いや、貧しくてもいい。一日1ドル以下で生活していても、それで食えるのならいい。もともとそれらの国には西欧型の商品経済は存在していなかったわけで、商品経済の存在しない土地では一日の生活費が1ドルあるかないかなんてどうでもいい話である。昔の農村ではゼニなんか持たなくても生活は可能だったんだ。必要なモノはほとんど自分で作り出せたり手に入れたりした。一日に1ドルも使わないというのは究極のエコ生活である。そのどこがいけないのか。どうしてそんな立派な生活をわざわざ破壊して、そこに商品経済を無理矢理に浸透させ、そんな馬鹿げた文化の破壊を「グローバル化」などと呼ばせているのが今の国際社会じゃないのか。アメリカが押しつけてくるのはそういうことだろう。

 なぜ貿易を自由化などしないといけないのか。自分たちの主食は自分たちで作るというのが国家の基本だろう。そんな権利を乱暴にも奪い取って、安い穀物をアメリカは大量に押し売りすることで輸入国それぞれの国内農業を壊滅させ、実効支配してきたんじゃないか。だったらずっと安く穀物を供給すればいいのに、いきなり「バイオエタノールに使うので穀物の価格が上昇しました」と平気で値上げしてくるわけだ。日本みたいな金持ち国ならうどんやパンの原材料価格が多少上がったところで容易に吸収できるだろう。ところがこれが貧しい国ならそんなわけにもいかない。国民がたちまち餓死寸前に追い込まれることもあるかも知れない。

 もともと自立していた国が、自国の努力だけでは食えない国になってしまったのはすべて西欧の植民地支配の結果である。今アフリカの民が貧しいことに関して、すべての責任はその土地を搾取の対象としかみなさなかった西欧の連中にある。彼らがODAという名のゼニを贖罪のために支払い続けるのはある意味当然のことである。そして日本がインドネシアなどの東アジアの諸国に対して援助をするのも同様だ。少なくとも日本は一時期東アジアの広い地域を植民地化していたわけで、その土地の民に対して責任が発生すると言われても仕方ないと思うし、これまでの援助は戦時賠償の意味もあったわけで、ある意味「贖罪」として支払われていたのである。

 もともとゼニなんか必要なかった国にゼニを持ちこんだのは誰か。商品経済を世界の隅々まで浸透させることが「グローバル化」なのか。それは本当に必要なことか。そのグローバル化のまやかしを信じて、西欧的な豊かさを手に入れることを絶対的価値と錯覚して盲進し、自分たちの文化的伝統をあっさりと捨ててしまい、その大切な結果モラルまで完全に失って犯罪大国になってしまった国がいくつもある。その責任はどこにあるのか。治安を維持できなかったその国の政府が悪いのか。

 アフリカにはこれまでどれほど多くのゼニがつぎ込まれてきただろう。すでに累積債務が一兆円を超えていて、その利払いのために教育や医療費を削らないといけない国もあるという。実にひどい話である。援助するはずの先進国が逆に「金利」という理由で教育費や医療費を奪い取るのだ。そんなものが果たして本当に自立を助けてるのか。

 どうすればすべての国が自立できるのか。どうすればかつての状態、つまりすべての国家がちゃんと自立していた頃に戻れるのかとオレは嘆くのだが、このODAという贖罪は少なくともすべての国家が自立できるようになるまでは永遠に続くのだろう。


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