江草 乗の言いたい放題
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2007年08月29日(水) これではゴキブリが喜ぶだけだ・・・        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 オレは殺虫剤というのを出来れば使いたくない。オレの母親はキンチョールなんかが好きで部屋の中でゴキブリを発見したらびゅんびゅん吹き付けるのだが、その有効成分がおそらく人体にも有害なものであると信じるオレは、できれば殺虫剤を用いずに虫を殺す用にと努めてきた。ゴキブリはできるだけ叩き殺す、蚊はラケット型の電撃殺虫器で殺す、台所には粘着シートをつり下げて小バエなどを退治するというふうにである。そんなオレがこれなら使ってもいいかなと思ったのが、ライオンから発売されている「バルサン氷殺ジェット」という殺虫剤だった。これはスポーツ選手が打撲の時に患部を急激に冷やすあの原理を応用したものらしい。殺虫成分で殺すのではなくて、急激に冷却することで動けなくして殺すという画期的なものだったのである。

 しかし、いくら画期的なものであっても世間にはろくに説明書を読まない馬鹿や、理科の知識のほとんど無い馬鹿が大勢居る。ヘアスプレーを火に向けて噴射すると火炎放射器になるようなことは火遊びの好きだったオレは十分承知してるが、そういうことを知らない馬鹿も多い。スプレー缶には「可燃性」「強燃性」などとちゃんと表示してあるわけで、この「氷殺ジェット」みたいにLPガスを使用してるものがよく燃えるのは当たり前である。しかし、「冷却するのだから火のそばでも大丈夫だろう」と勝手に判断した人たちがガスコンロの近くに噴射するという事故が次々発生してしまったのだ。

ライオン:「氷殺ジェット」回収 全325万本、販売中止に−−引火20件 ライオンは27日、3月6日に発売しヒット商品となっていた殺虫スプレー「バルサン氷殺ジェット」を自主回収すると発表した。ガスレンジなど火気のある場所で使うと、噴射剤に引火することがあり、顔面やけどを負う火災などの事故が22日までに20件発生したため。「飛ぶ虫」用と「這(は)う虫」用に販売した325万本すべてが回収対象で、同社はこの商品の販売中止を決めた。
 引火事故の報告は5月24日以降にあり、消費生活用製品安全法に基づく重大事故2件を経済産業省に届け出た。このうち6月24日には、東京都内の18歳男性が浴室で使用後、風呂釜に点火して引火し、網戸が焼ける火災で全身やけどを負い入院した。
 「氷殺ジェット」は冷却剤を害虫に吹き付けてマイナス40度に急速冷却し、凍らせて駆除する新タイプの殺虫スプレー。殺虫成分を使っておらず、乳幼児やペットのいる家庭、飲食店、食品工場で安心して使えると人気を呼び、発売2カ月で年間販売計画の2倍にあたる200万本を売った。
 噴射剤には可燃性のLPガスを使用。ヘアケア用品にも広く使われているガスだが、ライオンは「凍らせるスプレーなので火気に対する危険性の認識が薄く、連続使用で換気が不十分になる例があった」と説明している。製品には火気や換気についての注意書きがあったが、重大事故の発生で回収を決めた。
 問い合わせはお客様相談室で、電話は0120・670・225。【小島昇】


 200万本に対して20件という事故の件数が多いとオレは思わない。率にして10万分の1しかないわけである。どこかの高校の運動部員が、狭い部室でエアーサロンパスを使った後でタバコを吸って爆発した事故が昔あったと思うが、その事件でエアーサロンパスやタバコが回収になったという話は聞かない。その事故を起こしたヤツが馬鹿だったというだけである。スプレーを噴出させるには可燃性のガスを用いることが多いわけで、そんな常識がわかっていないヤツが10万人に一人いたという不幸な事実のために、この人気商品をすべて回収しなければならないということがオレにはどうにも理解できないのだ。なぜ一部の馬鹿を標準にしてものごとを決めるのか。ちゃんと使用上の注意を読まない人間が悪いのではないのか。

 ゴキブリに対してどんな殺虫剤が最も有効なのか。できれば探偵ナイトスクープなどの番組でこの問題に関して取り上げて、各社の殺虫剤を比較研究して欲しいとオレは思っていた。そして、ただ単に有害成分で殺すだけではなく、どのような殺し方があるのか。たとえば「氷殺」ではなくて「焼殺」。つまり掛けられた瞬間に虫が燃え上がって死ぬというドラゴンクエストのギラの呪文みたいな殺虫剤(屋外でしか使えないが)なんかがあると面白いのにと思っていたくらいだ。

少なくともこの「氷殺ジェット」のように殺虫成分を使っておらず、乳幼児やペットのいる家庭、飲食店、食品工場で安心して使える製品は他には存在しないわけで、これが製造中止になってしまえば、乳幼児やペットのいる家庭であっても、その乳幼児やペットに有害な殺虫剤しか使えないのである。一部のうっかり者のせいで、有用なものが使えなくなってしまうのである。これは「飲酒して暴走するドライバーがいるからクルマの使用を禁止しましょう」というのと同じだ。正しく使えば何の問題もないものをどうして市場から駆逐しないといけないのか。

 そう考えたとき、オレはこの問題にもしかしてウラがあるのではと思ってしまうのである。つまりキンチョウやアース製薬などの他の殺虫剤メーカーの、ライバル打倒のための卑怯な戦略ではないかと。この「氷殺ジェット」が200万本以上を売れたということは、それだけ他の殺虫剤が売れなくなったということである。このままではライバル社の製品は市場から駆逐されてしまう。そこで事故をでっち上げて相手を回収に追いこんだのだとすれば納得が出来るのである。

 回収騒ぎになってからオレは近所のドラッグストアを回ったが、もうどこにもこの「氷殺ジェット」はなかった。もちろん楽天市場でも買えなかった。せっかくのアイデア商品がこんなことで無くなることは残念でならない。こんな馬鹿馬鹿しいことが起きないように、理科教育の徹底をオレは望むものである。


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