江草 乗の言いたい放題
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2007年02月11日(日) 石原都知事、どんどん贅沢をするんだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 石原慎太郎東京都知事が、公費で行った接待で豪快にゼニを使いまくったことが、都知事選挙を前にしてしきりに話題にされている。選挙前にそういうネガティブキャンペーンを打つということは、今回の選挙で石原を当選させないように画策された陰謀が存在するのかもとオレは思ってしまうが、そもそもオレは石原慎太郎なんて障子紙に勃起したアレで穴をあけるヤツ(この話はその著書、「太陽の季節」にある有名な部分です。)程度の認識しか持っていないのである。

 その石原慎太郎は昨年から四男の海外出張を公費で支出したことが問題視されていた。都知事の四男というだけでかなり周囲の人間は気を使うだろうし、そんな方からゼニを払ってもらうのは畏れ多いという結論にいたるのかも知れないが、公費で海外に派遣してもらえるというのはどれほど素晴らしい芸術家なんだろうかと思ってしまうのである。オレみたいな暴言野郎は公費で何かしてもらえるなんてことは永遠にあり得ないだろう。この都知事の四男の絵というものをオレはネットで見たことがあるのだが、オレのような芸術センスのない人間にはなんだかよくわからない抽象画だったのである。

 石原慎太郎が一番よく利用したという瓢亭(ちなみにこのリンク先は京都の本店だが、永田町も同じようなものだろう)の料理はいったいどれくらいするのかと思ってさっきそのWEBサイトを覗いたのだが、懐石料理が22580円からとなっている。松花堂弁当が5250円とか、朝がゆが5500円とすばらしい値段である。こんなのが普通になってるとはさすが都知事サマである。そういう接待で使いまくったゼニの金額をわざわざあげつらっては「それだけあれば生活保護世帯の○軒分です」などと例えてる馬鹿が居る。どうしてそんなものを比較するんだ。比較にならないものを比較するな。ゾウの体重とアリの体重を比較して「同じ生き物なのに」と語ってるのと同じじゃないか。

 都知事サマと言えば総理大臣よりも強大な権力を持つ日本の首都に君臨する帝王である。そういうお方が贅沢な食事をとることは当たり前であって、そんなことにいちいち目くじらをたてる庶民の方が間違ってるのである。我々とは価値観が全く違う世界に生きておられるお方なのだ。庶民のモノサシであの方を計ってはならないのである。日本国の帝王のような権力を持つあの方が下々の者達が行くような粗末な食べ物屋に行ける訳がないのだ。総理という職にありながら実際はたいした権限を持たず、森喜朗やコイズミの操り人形の安倍晋三なんかよりもはるかに強大な権力をお持ちなのがあの方なのである。天皇陛下の次にエラい人かも知れないのだ。

 その尊いお方のために東京都民が搾取されるのは当たり前なのである。そんなことにいちいち文句を言ってはならないのである。ここでは逆のことを想像してみよう。もしも石原都知事が昼食に吉野家なか卯を利用したらどうだろう。朝食に朝マックを買っていたらどうなるだろうか。警護の連中がびっしりと都知事の回りを取り囲むことになり、テロ防止のために他の客は全員締め出すしかないだろう。せっかく牛丼を5分で食おうと思ってやってきても、石原慎太郎が喰っていて店内にはSPだらけというただそれだけの理由で他の客は店の前で長時間待たされるかも知れないのだ。駅の立ち食いそばでコロッケうどんを喰うことも不可能だ。庶民的な店で庶民的なものを喰うという楽しみが都知事からは奪われてるのである。

 実際のところ、もしも吉野家に都知事が来れば、ふだん吉野家を利用してる一般大衆にとってはものすごい迷惑である。都知事になんか来て欲しくないのである。価格の安い店はすべてこのリスクを負っているのだ。都知事に出す牛丼だから同じモノでも特別に値段を10倍にする訳にもいかない。(もっとも都知事は牛丼の値段なんてモノを知るよしもないだろうから、いきなり3000円といわれても平気で払いそうなんだが。)

 オレのゼニはオレのゼニ、都民のゼニもオレのゼニ。という姑息な考えをヤツが持っていたのかどうかはわからない。ただ、我々と同じ金銭感覚で考えてはならないということなのだ。オレたちと全く違った価値観を持つ石原東京都知事に対して、その支出された金を返せという訴訟を提起する行為は全く無益である。彼は公費で飲み食いすることなど知事にとって当たり前だと思っているからだ。それが彼の倫理観であり、個人的な飲食はポケットマネーで支払うモノだという我々庶民が当然のように持っている倫理観を彼が持たなかったとしても、特権階級としてずっと生きてきた人間の感覚が狂ってしまうことはこれもまた自然の摂理であるし、自分の喰ったモノのゼニを自分で払うような小者じゃないと彼が思っている以上、これからも永遠に公費飲食を続けるだろう。それを都民がどう判断するかはオレにはわからない。

案外石原都知事は3月引退を考えてるのかも知れない。そうなると誰が後釜に座るのだろうか。自分の飲み喰いのゼニを自分で払わないようなたかり野郎にオレが都民ならおそらく投票などしないと思うが。自分が食ったぶんさえも負担を払わない男、石原慎太郎。都知事選挙が楽しみである。

石原慎太郎都知事の主な著書
太陽の季節

法華経を生きる
老いてこそ人生
日本よ、再び

石原慎太郎批判の書
貧困なる精神N集―石原慎太郎の人生
空疎な小皇帝―「石原慎太郎」という問題
ぼくたちが石原都知事を買えない四つの理由。



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