江草 乗の言いたい放題
コラムニスト江草乗の日記風エッセイ クリック募金にご協力お願いします。

日記目次(検索可能)前日翌日 エンピツ投票ランキング  江草乗の写真日記  ブログ  お勧めLINKS  

ご愛読ありがとうございます。「江草乗の言いたい放題」は読者100万人を目指す社会派コラムです。一人でも多くの方が読んでくださることで、執筆意欲は倍増します。ぜひ、お友達に勧めて読者数UPにご協力ください。掲示板へのご意見の書き込みもお願いします。

2006年10月15日(日) 北朝鮮、崩壊のシナリオ        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 さて、日本人拉致、ミサイル発射、核実験とやることを徐々にエスカレートさせてきた北朝鮮に対してついに周辺諸国も国連も堪忍袋の緒が切れて・・・という感じなんだが、あちらさん(北朝鮮)が「経済制裁は宣戦布告と見なす」と主張している以上、こちら(日米)もいちおう戦うポーズだけはとっておけないといけないわけで、本気でドンパチやる気もないアメリカもいちおう有事に備えてるかのポーズをとってるわけだが、急遽空母を日本海に持ってくるとかいうことまではしない。日米安保条約というのはアメリカを守るために日本を盾にしようという意味の偏務的な軍事同盟であり、アメリカ側の意識は「日本がやられてから考えよう」というレベルなのである。日本が攻撃を受けないようになんとかしてくれるわけがないのである。

 200発配備されてるというノドンが日本全土に降り注いだとして、それを防ぐためのパトリオットをアメリカの
レイセオン社から買わされるとしたらいったい日本はいくらゼニを払うことになるんだ。そう、ここで一番儲かるのは実はアメリカの軍需産業なのである。

 さて、どうも態度がはっきりしない中国とロシアだが、ここで両国を軍事制裁に同意させる方法が一つある。それは国連軍の編成を米国中心にするのではなくて、中国の人民解放軍とロシア軍にすることである。ゼニの無駄遣いをしたくないロシアが断ってくれば、人民解放軍だけで北朝鮮に向かわせればいいのだ。北朝鮮にとって、世界で唯一の友好国だと思っていた中国が攻めてくるのだからびっくり仰天だろう。おそらく1週間も経たないうちに決着がつくだろう。金正日はその場合どこに亡命するのだろうか。受け入れるのは韓国くらいかなと思う。もっとも韓国国民は朝鮮戦争の恨みがあるから黙ってはないだろうけど。「ブラザーフッド」という韓国映画を見たが、あの戦争では同じ民族同士の凄惨な殺し合いで民間人も大勢犠牲になってるからだ。

 なぜ国連軍として人民解放軍を派遣させるのか・・・だが、今一番戦争をやりたがってる国はおそらく中国だろう。中国は南沙諸島や尖閣諸島でいずれ軍事力を行使して実効支配を求めてくるだろう。それをスムーズに進めるためにも、また台湾に圧力をかけるためにも自国の軍事力を誇示できる場が欲しくて仕方がないのである。だから国連から中国に出動要請があれば渡りに船という感じで出兵するだろう。ベトナムのカンボジア侵攻の時にすかさず中越国境に出兵したことから考えても中国の覇権主義にこの北朝鮮侵攻は十分にマッチしている。中国にしても北朝鮮を占領してその地域に傀儡国家を樹立したり、あるいは戦後復興のためのゼニを世界各国(特に日本)から投資させて、それを中国の企業が受注して・・・と考えればメリットばかりである。食糧支援も日本のゼニでやればいいと思ってるだろう。

 戦争が起きれば犠牲者も出るが、それ以上に多くのモノを中国が手にすることは間違いない。韓国にしてみれば大量の難民は流入するわ、南北統一どころか北朝鮮を中国に奪われてしまうわで何もいいことがないのである。中国が北朝鮮を鎧袖一触蹴散らした後、次に狙うのは台湾だ。香港をイギリスから取り戻した時のごとくに台湾も自国に取り込んでしまおうとするだろう。台湾が拒否したらいつでも攻撃するぞという脅しを見せるだろう。その国が戦後60年独自の歩みをもった独立国家であるということなど中国はなんとも思っていない。少なくとも21世紀の今日に残存する唯一の帝国主義国家が中国なのだから。中国は過去の歴史を持ち出すときに戦前の日本の帝国主義的政策を批判するが、自国は現在まぎれもなくそういう国であるという事実を全く忘れているのである。

 中国はチベット侵攻時の大量虐殺なども絶対に認めないのである。おそらく中国では「セブン・イヤーズ・イン・チベット」は上映禁止だろう。そして中国の北朝鮮侵攻はアメリカから見れば想定の範囲内で十分に許容範囲である。そのあたりにはなんらかの密約が存在するのかも知れないし、ソ連が中国にとって代わられるだけのことかも知れない。米中が戦うことは100%ないだろう。中国が台湾に侵攻したとしても米国の態度はおそらく日和見である。台湾など守る価値がないからだ。国連軍としての人民解放軍を認めた場合のその後の歴史はおそらくこのように展開していくだろう。だからこそオレは経済制裁で済んで欲しいと思うのだ。中国が領土拡張の野望に燃えて周辺諸国への侵略を行うようになれば東アジアはたちまち血なまぐさい雰囲気が立ちこめるだろう。

 南沙諸島で中国が支配しようとしてる海底油田の中には中国からはるか南方海上に隔たっていて、ボルネオ島やルソン島の方にかなり近い所さえあるのだ。中国が領土と主張する(というかむりやりに支配している)地域は南シナ海に舌のようにべろーんと伸びているのである。実際に軍事衝突が起きて人民解放軍が北朝鮮に侵攻すれば、未帰還の拉致被害者はさらなる危険にさらされることとなる。戦争の混乱の中で何が起きるかわからないからだ。ここまでオレは崩壊のシナリオを予測して、そしてよりによってこんなひどいことが当たらないように、当たるのは株価予想だけでいいと思うのだった。


↑エンピツ投票ボタン。押せば続きが読めます。登録不要です。投票ありがとうございます。←ランキング1位を目指しています。目標はきっこのブログです。応援お願いします。


My追加
江草乗の言いたい放題 - にほんブログ村

前の日記   後の日記
江草 乗 |ファンレターと告発メール   お勧めSHOP エンピツユニオン