江草 乗の言いたい放題
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2005年12月02日(金) やいやいやい、せこいじゃないか!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 大阪市営地下鉄は乗り換えが便利である。東京の営団地下鉄と比べて、大阪の方が乗り換えの移動距離はどこも短いとオレは思ってる。東京では何度か「これが本当に乗り換え駅なのか」と思うようなとてつもない距離を歩かされた経験があったからだ。一駅分以上歩かされることもざらだった。せめて動く歩道でも設置しておいてくれよというところがたくさんあったのだ。

 このように東京と比較したらどこでも乗り換えは便利なはずの大阪でも、唯一不便なのが梅田駅の乗り換えだ。ここには地下鉄が三線集まってるのだが、御堂筋線の梅田駅・四つ橋線西梅田・谷町線東梅田の三駅はほぼ東西に並んでいて、相互に乗り換えるためにはいったん改札を出ることになる。梅田−東梅田が150m、梅田−西梅田が280m、東梅田−西梅田が380mある。乗り換えの場合はその距離を徒歩で移動するのである。

 もしもこの乗り換えのための途中下車が認められないと、いったん出てからまた乗ると言うことになって、初乗りの運賃200円が新たに徴収されることになってしまう。それでこの相互の乗り継ぎの際には切符が回収されないように、切符の場合は専用の改札口を通ってもらい、プリペイドカードは自動改札機が乗り継ぎであることを識別していたのである。

 さて、そこは大阪の人間である。せっかく梅田で合法的に途中下車できるのにどこにも寄らないというのはもったいない。ついでに阪急百貨店に寄ったり映画を見たり、阪神百貨店の地下二階でいか焼きを買って食べたりとブラブラするのが常である。オレも常にそうしていたのである。この仕組みの便利さをオレはしっかりと享受していたのだ。梅田ではオレはいつも阪神百貨店でいか焼きを食べていたのだ。

 大阪市交通局が乗り換え客の平均乗り継ぎ時間を分析したところ、10分以内に乗り継いでいる通常の乗り換え客はたったの65%で、残りはどこかに寄り道しているのかかなりの時間が掛かっていて、2時間以上掛けてる人が15%も見つかった。きっとゆっくりと映画を見ていたヤツもいるのだろう。赤字に悩む地下鉄の経営改善策の一つとして、この途中下車客からぼったくることを大阪市交通局は決めた。乗り換えに30分以上掛けている不届き者は切符がはじかれてしまう仕組みにしたのである。そんな長時間の滞在は乗り継ぎとは認めませんということである。

 一日1万の乗り継ぎ客の15%、1500人から初乗り200円を徴収できれば、一日あたり30万円の増収になるという。全くせこい話である。その途中下車のおかげで梅田の金券ショップやデパート、飲食店が繁盛してるのにその客を強引に奪うのである。全くもって許せない話である。オレが梅田の飲食店の立場なら大阪市交通局に激しく抗議するだろう。(東京メトロではすでに1996年からこのせこいルールが導入されていたらしい。さすが東京だ。せこさでは大阪の比じゃないぜ。)

 1500人の客が途中下車して梅田で気前よく使う金額に比較すればはるかに小さな金額を儲けるために、利用者の不満だけを増大させるこの増収策。商売がわかっていないとはまさにこのことである。だったら客は地下鉄からJRに流れるぜ馬鹿。わざわざ割高な料金を払ってるのは途中下車の便利さがあるからじゃないか。

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