江草 乗の言いたい放題
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2005年09月30日(金) 真の阪神ファンはこのオレだ!        ブログランキング投票ボタンです。いつも投票ありがとうございます。m(_ _)m 携帯用URL by Google Fan

 9月29日、巨人に5−1で勝った阪神タイガースは2年ぶり9回目、2リーグ制では5回目となるリーグ優勝を決めた。長い歴史と伝統がありながらたった5回しかリーグ優勝していない、しかも日本シリーズで勝ったことは一度しかない弱小球団のファンを物心ついた頃から続けてきたオレにとって、この優勝はそれほど嬉しくなかった。「こんなに強いチームは阪神じゃない」そんな天の邪鬼の気分がオレの中にあったからかも知れない。

 オレが小学校に通っていた6年間、セリーグの優勝チームはずっと巨人だった。阪神には江夏、村山というすばらしい投手がいたが巨人の優勝を阻止することはできなかった。弱いチームが強大な相手に必死で立ち向かう部分に、もしかしたら自分は愛着を覚えていたのかも知れない。関西の代表である阪神が、東京と戦う姿をそこに感じたのかも知れない。たとえ日本の首都は東京であっても、大阪が何か東京に勝てるモノをオレは見つけたかったのだ。その期待の一つが阪神タイガースだった。

 そんな阪神に一瞬の輝きが訪れたのは1985年の優勝・日本一だった。バース、掛布、岡田、真弓が打ちまくり、オレは毎朝スポーツ新聞を買うのを楽しみにした。ところがバースが抜け、掛布が引退し、岡田の衰えと共にチーム成績は下降線をたどり、すぐにどん底の暗黒時代がやってきた。1992年だけは優勝争いに加わったが、後はたいてい最下位が定位置だったのである。そんな中でもオレはずっと阪神を応援し続けた。

 野村監督が就任したとき、もしかしたらこれで阪神は大きく変わるかも・・・と期待した。しかし結果は最下位だった。ある女子アナは阪神のことを「野球が苦手な人が多いのじゃないですか?」と評した。オールスター前にはいつも首位から10ゲーム以上離され、早々と優勝の可能性はなくなっているのが常だった。今年新規参入した楽天は弱いことで評判になったが、毎年のように楽天みたいな成績を取り続けたのがあの暗黒時代の阪神だったのだ。やってくる外人はいつもハズレ。1位指名の選手はたいてい故障ですぐに退団、他球団から鳴り物入りでトレードされてくる選手は既に峠を過ぎて使い物にならず。毎年そんな繰り返しだったのである。

 足の速い1番(赤星)、勝負強い4番(金本)、確実に走者を帰す5番(今岡)、かつて夢見たものがすべて実現したチームは毎年優勝争いができる常勝軍団となった。強い阪神の姿を当たり前と思ってる今のファンたちが、10年後20年後もファンであり続けてくれるのだろうか?ずっと阪神は今の強さを維持できるのだろうか。テレビに映る胴上げシーンを眺めながら、オレは阪神を去っていったかつての名選手たちを一人一人思い浮かべていたのだった。

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