2005年04月23日(土)

ああハマの大魔神、サヨナラ負け３度目

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　その昔、ハマの大魔神・佐々木主浩と言えば横浜ベイスターズの絶対神だった。ストッパーとして彼が抑えに登板すれば、もう相手チームはなすすべがなかったんだ。マシンガン打線で優勝したときも、佐々木主浩は大活躍してチームに貢献し、そのご褒美のように大リーグに挑戦していった。大リーグでのその活躍はイチローや野茂同様に日本でも大きく報道されていた。

　それから数年、佐々木は巨額の年俸をキャンセルして帰国した。「かぞくと一緒に過ごしたい」という何ともへんてこな理由をつけていたが、本当の理由は新しく付き合うようになった女優、榎本加奈子との愛欲に溺れたい（つまり「かなこと一緒に過ごしたい」）からであった。まあ人間誰でも煩悩はあるし、いくらきれいな嫁さんをもらったとしても浮気するのが遊び人の男の常、彼がもっと若くて美人の榎本加奈子に手を出したこともさほど驚くに当たらない。

　しかし、彼の野球選手としての寿命はもはや尽きかけていたのである。それが昨シーズンの３試合連続救援失敗と長期休養であった。ひじの手術を終えて十分に休養とリハビリを終えたはずの佐々木は今季復活をかけてマウンドに立ったが昔の球速は戻らず、３試合に救援失敗して自軍の勝ちをフイにした。勝負事にもしもは禁物だ。しかし、この３試合をきちっと抑えて横浜が勝っていれば、今よりも６つ貯金が多かったことになり横浜はダントツの首位である。

　実は昨夜の横浜−阪神戦でオレは佐々木が登板することを密かに期待していたのだ。

「今の佐々木なら絶対に打てる！」

　ゲームは序盤１−１の接戦の展開だったが、多村が好投していた安藤から２ランＨＲを打って横浜リード、それでもオレは９回に佐々木が出てきて自滅するのを期待して、テレビの前でササキコールを送っていたのだが、なんと残念なことに佐々木は出場選手登録を抹消されていたのである。おかげで三浦が最後まで阪神打線をピシャリと抑えて阪神は敗れた。明日も明後日も佐々木がいないということは阪神は終盤にひっくり返せる可能性を失ったということである。

　出るたびに打たれる佐々木に対してベイスターズファンも厳しく罵声を浴びせている。「もう投げるな」「二軍に行け」「引退しろ」などだ。かつての栄光のストッパーも往年の実力を失えばこのようにファンからもやじられることになる。スポーツの世界は残酷だ。彼のことをかつて「大魔神」と呼んだファンたちは、いつのまにか大をとって「魔神」と呼ぶようになり、神通力をなくしたオッサンに対して今はなんと「榎本」と呼ぶらしい。さて、ここまで落ちぶれた彼に再度の復活はあるのだろうか。

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