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| 2003年12月06日(土) ■ |
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| ファインプレー 〜あるこの場合〜 |
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アルバイト史上の最高のファインプレーは、大学時代に働いてたラーメン屋で、一度に12人の客の注文を1人で聞いたことだと思う。
ある日、スタジオ帰りらしいバンドの兄ちゃんがわらわらと店内に入ってきて。1人、2人、3人、4人…合計12人。なんじゃこら、ラーメン屋に入る人数やないやろ。アルバイトはみんな、その場で固まってしまった。12人がカウンターにずら〜と並んだ。何を頼もうかとがやがや言っている。黒の革ジャン系に色とりどりの髪の毛の人が目の前にずらっと並んでいるのは壮絶な光景だった。
さて。誰が注文を取るの? 1人は無言で後ずさりし、もう1人は「あるこさん、お願いします」と道をあける始末。ま、こう見えてもこの中では一番のベテランだ。行くしかないな。私はカウンターの端から順に注文を聞いていった。大体、餃子定食、唐揚げ定食、ラーメン大のいずれかだったが、それはさらにラーメンの量、味、麺の堅さ、ネギの有無、ライスの量、漬け物の有無などの“お客様のこだわり”で分化される。中には、「餃子定食あっさりでコーンラーメンにして」とかいう要求をしてくる人がいたが、リーダーらしい人が、「そんなん言うたら姉ちゃんややこしなるやろ」と一言。ラーメンのトッピングだけは免除された。嬉しいような、悔しいような。
厨房へ行って、無事注文を伝えることが出来たときは、仕事をやり遂げた充実感が体を満たしていた。たかがラーメン屋の注文聞き。でも、仕事は仕事だ。
最初12人がわやわや来たときはどうなるかと思った。それまですぐにパニックになり多くの失敗をしてきた私(接客には向かないと思われ)だが、自分でも驚くくらい冷静だった。注文の紙を3枚か4枚に分け、注文記入の欄もこだわりなどを書き入れることを予想し、正の文字の傍線を短めにした。そして、お客さんに注文確認。それは普段していることと大きく変わらない。
そんな私が言えること。 最近、他人の目を引く華やかで派手なファインプレーは本当のファインプレーではないというけれど、そのファインプレーもやはり基本が出来てないと出来ないもの。だから、ファインプレーにホントもウソもない。
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