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| 2003年05月10日(土) ■ |
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| イッチッ、ニッ、サンッ! |
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試合になれば、大半の子はバット引きかボール拾いの新入部員だけど、今日は練習。“野球”をする姿を見ることができた。
一塁側ダグアウトの前では、二人一組になってトスバッティング。こうして複数のバッティングを一遍に見ていると、何も分からない私でも何かコメントしそうになる。「いい振りしてんなあ」とか、「軸がブレてるのかな」とか。でも怖いのは、“分からない”ことではなく、“分かったような気になる”ことだ。それはしっかり肝に命じているつもり。ボールをあげる方の部員は、「イッチ、ニィー、サンッ」と声を出す。おそらくバッターのスイングのタイミングをとるためのものなんだろう。
そのとき、他の声とは明らかに違う。「イッチ、ニッ、サンッ」という耳に鮮やかな声が、飛び込んできた。いい声だなと思った。言うまでもなく、声にも個性がある。この声は、カラオケボックスや友達との歓談ではなく、グランドに似合う声だ。この声を聞いた瞬間、他の全ての声が消えた…ような気がした。
主を捜すと、春先、中学の制服を着て熱心に練習試合を見ていた“彼”がいた。やっぱり、私の中では目立つ子だ。
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