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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年09月29日(日)
赤白帽構想 Produced by すみ


 プロ野球のペナントレースもわずかに残っているが、セ・パ両リーグの優勝チームが決まった。ところが、日本シリーズまで一ヶ月もあくのだという。熱心なファンは待ちこがれて化石になりそうだし、そうでもない人の好奇心を萎えさせるのにも充分な期間だ。この期間に何か盛り上がる試合を出来ないものか。そこで、登場したのは、最下位決定戦。セ・パそれぞれの最下位チームが試合をし、真の最下位を決定するシリーズだ。シリーズと言っても、緊張感がより増すように試合は1回だけ。

 でも、単に試合をしても芸がない。そうだ、罰ゲームを設定したらどうか?うん、いいね。契約交渉でゴネてはいけない、とか?いや、それは阪神球団の思うツボたし、選手会がストするかもしれんからヤバいやろ。彼らはやっぱり一般人よりたくさんお金をもらっているから、あまり緊迫感がなさそう。う〜ん、お金じゃないものか…。

 そうだ!最下位決定戦で負けたチームは、翌年のシーズン、帽子は赤白帽で通すというのはどう?うん、いいね。それも赤と白が半分ずつのウルトラマンかぶりで。ジョワッ。ゴムは首にしっかりはめることね。

 あと、ユニフォームの背番号の名前の後ろに「?」とか前に「多分」とか書とくのもあり。きっと、赤星選手あたりが出塁したら、一塁で清原にゴムを引っ張られるんだろうなあ。「あーあ、一塁に行くと清原さんにゴムでパチーンっとやられるしなあ。どうしよう、大きいの狙うしかないのかあ?でも、サードには元木さんがいるしなあ」などと悩んでしまって、気付いたらユニフォームは「AKAHOSHI@スランプ中」とかになってたりして(苦笑)。

 それにしても、赤白帽かぶった選手を想像すると思わず、笑いがこみ上げてくる。若手の選手ならともかく、ごつい顔したベテランがファームで新人とともに赤白帽かぶって汗を流してたりすると、悪いけど、感動より先に笑っちゃう。

 また、真の最下位、赤白帽決定でいろんな現象が出てくると思う。たとえば、ベテラン選手の引退は早まってしまうかも。「この年で赤白帽には耐えられません。プライドをかけて引退します」とか。

 また、逆にトレードでよもやの赤白帽をかぶるはめになってしまう選手も出てくる。ごねる選手もいるだろし、またチャンスのなかった若手は、「赤白帽より、ゲームに出ることが大事です!」と言い、ファンの心を鷲掴みにしてしまうだろう。「うぉ、アイツ、赤白帽をものともしてないぞ、男だぜ」とか(^^;)。

 移籍といえば、監督もそうで、真の最下位となれば、監督の退任が濃厚。で、新監督を迎えなければならない。晴れて監督になるのは野球人冥利につきるだろうけど、そのスタートが赤白帽では、ちょっとトホホ(^^;)だ。就任会見でも、「投手を強化して、もっと積極的に…」などと言っても何の説得力もありゃしない。「赤白帽を脱ぎたいです」とマスコミにリップサービスしておいた方がしっくりくるかも。

 入団といえば、その年ドラフトで入ってくる新入団選手ということになる。A級の選手なら、「赤白帽をかぶるのはちょっと…」などと言って、意中でない球団を体裁良く断れる。またドラフトラインスレスレの選手なら、「チームの赤白帽返還の力になりたいです!」と言って球団にアピールすることも出来る。

 そうそう、試合のシチュエーションを考えておかないと。入場料?そんなん取れるかいな。最下位決定戦やで?これ以上ファンから金を取るとは何たること。というわけで、球場運営の選手によるボランティア。試合に出ない若手選手をゲート付近に配置し、もぎりをさせる。(入場は無料だけど、整理券やパンフレットの配布のため)もちろん、お客さんに見ていただくため、タルい態度は厳禁。高校野球のもぎり少年に戻っていただく。あ、でも、ちょっと怖いかも(^^;)。

 球場内の売り子も選手。足りなければ、奥さんや家族もかり出す。「うぉ〜い、桧山の奥さん、ビールくれ〜」、「桜井、やきそばはこっちや。自分、こんなとこで、やきそば売ってる場合ちゃうで、かんばりや」なんていうおっちゃんの声があちこちで飛び交ったりする。いいね、心温まる選手とファンの交流(嘘!)。

 あ、冷静に考えてみると、今年の最下位は阪神とちゃうねんな。