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| 2002年09月05日(木) ■ |
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| アンテナ主義 |
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急遽仕事が入る。イヤな現場で、イヤな人と二人きり。午前中で終わったけど、３日間くらいに思えた。づがれだぁ〜〜！！
というわけで、夜、友人と大津のちゃんこ屋で夕飯を食べたときは、妙にテンションが高かった。道中でダイエットの話になった。そのとき友人が言った。「あんな、究極のダイエットってさ、おいしいと思うものしか食べないってことやねんて」。最初は、「なんじゃ、そら」と思ったけど、すこし考えるとその意味が分かった。
人はどこかで惰性で食べているとことろがある。ビールを飲んだときなど、特にそれを感じる。それまで食欲がなかったのに、ビールを１杯飲むと、たちどころに唐揚げとか頼んでしまう。飲み会に行って、酒回ってくると、必要以上にオーダーしてしまう人っていませんか？バイキングとかもそうだけど、元と取らないとと思うあまり、たいしておいしくもなく、たいして欲しくもないのについ口に運んでしまう。あとで自己嫌悪になる。
今、私のおなかをはびこってる贅肉達はその惰性の跡。なんか悔しいなと思う。自分の胃に素直になり、自分の脳が納得するだけを食べる。冷静になってみれば、そんなに食べる必要はない。でも、これが出来そうでなかなか出来ないんだな。
そのあと、友人は「だから、自分のしたいことだけする。自分が話したいと思う人だけ話すねん。そう決めた」と言って笑った。
あ、そうかと思う。
私は、「した方がいい」「しなければいけない」で動けない人間だ。英語、受験勉強、パソコン、ジム通い、出版社への就職、野球の知識、最新情報…。全て挫折してきている。「やりたい」「やってもいいかな」で動いている。
ＨＰをご覧いただいてもおわかりだと思うが、野球における私の興味対象はコロコロ変わっているし、考え方もしかりだ。だから、このＨＰのウリって何と訊かれると困ってしまう。思い浮かばないのだ。応援校のことばかり書いてるわけでもなく、京都の高校野球に特にくわしいわけでもない。また阪神ファンだけど、日記に阪神のことはほとんど登場しない。と思ったら、縁もゆかりもない福井県の学校のグランドへふらりと行ってみたり、何故かびわこ杯が大好きだったりする。野球における私の傾向が今イチよくわからない。
高校野球においては、京都大会や甲子園大会の試合結果や選手のことを知っておいた方がいいのに、何故か放棄してしまう。野球のルールブックや投球フォームのこと、知っておいた方がいいのに、いざその手の本を前にするとげんなりする。以前、私は物書きとしてプロを目指すのか趣味のままにするのか迷っていると日記に書いたが、その理由の一つに、「プロになるには、“〜したほうがいい”“〜しなければならない”がたくさんあるから、ちょっとなあ」と思ったのもある。
きっと私の頭の上には、見えないアンテナがあって、そのアンテナがピピッと反応するがままに動いてるんだろう。今まで自分の行動は自分の意志でしていると信じて疑わなかったのだが、なんかちょっと違うような気がしてならない。だって、そう考えないと、この脈絡のなさ、説明がつかない。でも、そんな状態が心地良かったりする。
おいしいと思うものだけ食べる、したいことだけする、話したいと思う人とだけ話す…それでは、世の中通らないことくらいわかってる。だから、せめて野球だけはアンテナの赴くがままに気ままに行動していたい。
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