お婆様のところに行きました。
ガンで放射線治療をしておるのです。

・・・
「●●●が一度も病院に来ない、あれほど尽くしていたのに」
的な事を何度も母に呟いているらしく母から何度もその話を聞かされる。
・・・
・・・
だーーーっっ！！行けばいいんだろ行けば！！
夜８時までやってる病院？
会社の後に行ったらついて終わりじゃねぇか！！！
休むしかないじゃないか！！

具合悪くなって入院した訳じゃなく、治療のためにお泊りしている感覚だったので危機感なかったんですが、躁鬱が激しいらしい。
うあー
行かなかったら恨まれるだろうなぁ。

行きましたよ。
東海村で放射能浴びた人が入院した病院に。

いとこちゃん家に帰る日で車で送り届ける事になりました。
家に着いたらおばさんに「病院連れて行って！！」と、下着姿で言われました（お着替え中）
相変わらずおおらかなおばさんだ。大好きだ。
受付時間・・・げえ、１０分もないっすよ。
ギリギリの所も親近感がわくよ・・・おばさん。

連れて行きました。
アッシーさ。今日のオレは。

帰ったら、具合悪かったおばさん家は、まあ、散らかってたんですわ。
「●●子はこんな事しないのに」
これ見よがしに祖母様は愚痴を言う。

・・・おばさんと仲が凄く良いくせに、いなくなると不幸ゴッコするんです。
つうか、同情して欲しい老人というのに役がついちゃうんです。

「具合悪かったんだからしょうがないさ」
・・・

そして、お昼を買いに行きました。
店屋物を取ろうとしていたのですが、祖母様と一緒にいるとどんな愚痴を聞かされるか・・・と逃げたかったのも実はある。（聞いてやれよ）

買ってきて、机に食べ物を置いて、さあ！！頂きます！！！

と、ここまでしたら、いきなり泣き出しました。祖母。

なんだよー

「まだ死んでないのに白い花が飾ってあるのよぉぉぉぉ」
と、泣き出したのです。

助けて・・・

なんや、玄関に白いユリが飾ってあったんです。





それだけなんです。


あー私、キリスト教の家系だからわかんナーい。
そんなに重要なんですか？白い花。
「白いユリはマリア様のお花なんだよ・・・クリスマスが近いからじゃない？」
としか、フォローできませんでした。
そんな、そんな価値観もってませんでした。
えー？？マジー？？ってカンジでした。



んでな。

後日、会社の人に話してみました。
「ああ、お年よりなら気にするんじゃない？」


ええ！？そおうなの！？

友人にも聞いてみました。
「ああ、それは気を使わなきゃ駄目だよ」


ええ！？？！！そおなの！？！？


世の中には知らぬ価値感があるんだなぁと思いましたとさ。
知らんよそんな事。

とりあえず、叔母さんとは握手を交わしたいと思いました。

そんなの気にするなー馬鹿ー！！