2006年05月01日(月) |
GWの予定がありません |
「さっ、三蔵、大丈夫か?」
「おやおや随分野球部は紳士が御揃いのようで(笑) あなたのお姫様はどうやら今のですっかりお目覚めのようですね。 さてこんな所で油売ってる暇はありませんので僕は失礼致します。」
冷ややかな視線を浴びせると八戒はそそくさと ラグビー部の部室の方へ走り去った。
「失礼なヤツだな、まったく。敏腕マネージャーだか なんだか知らねぇが、気絶にヤカンの水って古典的過ぎるだろうが!!!」
「悟浄、いいんだ。おかげで目が覚めた。 それにあいつスカしていたけどジャージの尻んとこ穴開いてた。 意外と抜けてるかも知れないぞ。」
「まじかよ!今度そこにこっそりヒヨコのアップリケ 縫い付けておこうぜ(笑)」
「お前と御揃いになるぞ」
「..........」
「彼氏募集中って書いてやる」
三蔵は不気味に微笑んだ。
「さて、俺達もそろそろ帰るとするか」
「いや俺はコンダラを片付けてからにする」
「無理するなよ」
「ああ」
立ち去る悟浄の背中を見送ると三蔵は徐にコンダラに手をかけた。
「重いコンダラ〜試練のみっち〜を♪」
歌いながら引っ張ると不思議に力が湧いて来る。
調子に乗ってグルグル引き回していたら
あたりはすっかり暗くなってしまった。
「ヤヴァイ、今日は帰るとするか」
〜次の日〜
昨日張り切りすぎてすっかり寝坊した三蔵が 遅れて朝錬に到着するとなにやらグランドが騒がしい。
慌てて走り寄ると悟浄が興奮して口を開いた。
「三蔵!すげぇよ。あれ見てみろよ!」
「あれ?」
悟浄に促されるままグランドを見ると そこには見事なまでの「ミステリーサークル」が
「宇宙人ってほんとにいるんだな!いやーまじすげぇ 今、写真部に撮ってもらうから。俺第一発見者だし。」
言えない....
こんなにはしゃいでいる悟浄に 本当のことは言えない。
昨日張り切って付けた コンダラ痕だとは.........
「ああ、ほんと凄いな、”無宇”に送るといいぞ」
言ってから物凄く後悔する三蔵であった。
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ああ、そういえばもうすぐ53の日
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