エリア内の大学で科学体験教室が開かれた。 保育関係を学ぶ学部の先生が、 親子に科学の楽しさを知ってもらおうというものだった。
そんな学部なら、手伝いは学生にさせればいいのに、 学生は一人もいない。 自分の在籍していた大学ならば、 絶対に先生は生徒を「利用してくれた」 そのことによって生徒も多くを学べた。 なのに生徒はいない。 少々寂しさを感じながらも取材していた。
すると、喋りにくそうな教授がでてきた。 音声もほとんど拾えないほどの小声。 子ども達も、なんやこのおっさんって目で教授を見ている。 僕も同じように見ていた。
何言うとんか分からんがなと。
子ども達も大人達も話を聞いている人は少なかった。
しかし・・・その人が科学の勉強の為の、簡単なマジックをしたら 現場は急変。
子ども達の目は一気に教授に注いだ。
きっとそのことを教授は分かっていたのだろうなと思った。
「すげー」「なんでー?!」という不思議の発見は、 子ども達を笑顔にする。
このことを教授は伝えたかったのかな。きっとそうだろう。
子ども達は今も昔もきっと変わらない。 興味を持てる基準の尺度をもてるほど、 子ども達は生まれて間もないそのときから進化はしていない。
遊ばされる遊びばかりでなく、 考える遊び。見つける遊びというものでも、 子どもたちは楽しめる。
楽しませることは大人の役割である。 生きるってたくさん発見があっておもしれーぜ。 ってことを教えることだ。 それが尊敬にもつながるんじゃないかしら。
さっきまで気持ちのわるいじじーだった子どもの意識は、 カッコええじじーに変わった。
子どもの瞳は実験用具を見つめキラキラと輝いていた。
脳みそがフル回転してるんだろう。
俺も思わず「おー!すげー!」
手伝いの先生や保護者も「すごーーーーーーーーーい」
学生がいないのはやっぱり寂しかったけれど、 たった10数人の参加者でも、 科学の面白みが伝わったらいいなと思う。
そして、俺が届けたニュースで、 次回の参加者が増えたとしたら、
俺はこれほど仕事をしてて幸せなことはないなと思う。
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