2007年01月15日(月) 午前3時のショットバー

毎日のように山に連絡してて、
お互い仕事が終わったら
「今終わったよー」だなんてメールしてる。

「おつかれー」みたいな。

それで俺がちょっと素っ気無いメールをしたら、
山はすぐに家に来た。
15日の深夜のことだ。

ライトもつかない、空気の入っていない自転車にまたがって。

「俺が連れ出したろかいね。はよこんかい!」

玄関前でママチャリ姿。
頭に黒のタオルを巻いた。メガネのおっさん。
俺もメガネやけど。

ニケツして、彼女とケンカしたことを話す。

いや、話すつもりはなかったんだ。
山だからとかじゃなくて、、誰にも。

なんてか・・・うん。分からないけどね。なんとなくだよ。

山は話を聞きながら、話をしてくれた。

10分ほど自転車をこぐと、
最近オープンしたのかな?ショットバーに着く。

家からは居酒屋が近くてほんと助かるw

汚い二人はショットバーに入る。

メニューを置いてくれたマスターを無視して、

「欲しいのをなんとなく言うたらマスターが作ってくれるよ」

そう山は言った。顔見知りみたい。

俺はすっぱいのが欲しかったからすっぱいのを注文した。
やっぱりすっぱかった。


僕はさっき、「誰にも話すつもりはなかった」って書いた。
それは、彼女に別れ話を切り出されてはいたけれど、
「別れないだろう」って思っていたからだ。

またいつものようにちょっとケンカしちまった。
「めんどくせー」と思っていた。

正直にそう思っていた。

お互いが悪いのなら、お互いがごめんねって言って、
それで解決するんじゃないのって思うし、
初めての事柄でのケンカじゃなかったから。

だけど、山はおそらく僕が断片的に話した内容を紡いで、

いろんな可能性を僕に啓示した。


もし、コレで別れてしまったら。
もし、このまま自然消滅になったら


僕はそんなこと考えもしていなかったから
「なんで俺を不安にさせるようなことを言うんだろう」
って思った。

だけど、だからこそ、すごく一生懸命に彼女に対する
言葉や思いを考えることができた。

彼は「そうやね。そうやね」って話を聞くタイプではない。
それが自分の役割だとは思っていない。
答えを相手が出していて、それが自分も一番いいと思っていても、
色々な可能性を引き出してくれる人だと思う。
つまりそれは、究極に相手の話を聞くということだ。

僕はそれがずっと分からなくて、
何度も何度も山にひどいことを言ったなぁ。

この前ポツリと山は言った。

「ちょっと前のアンタの話しとることは当たり前すぎて、
 話を最後まで聞かなくてもわかった」

なるほどねと思った。


正直、呑みに行って僕の気分は少し重くなった。
だけど、彼女のことを大切に思うっていう意味では、
有意義な時間になったって思う。

ケンカして「もし、彼女と別れてしまったら」って考えられたから、
自分はもっとこれから彼女のことを理解しようって思うのかなって。

そう俺は解釈したんだ。
相手(山)にそんな意図はないだろうけど

家に帰ってからもまた呑んだ。
餅を焼きながら、はんぺんを食べながら。

気づいたら寝ていた。


「寝る前にいつもメールしてるんさ。」
「今日も打ったり」
「えー・・・」
「打ったり!・・・そんなんじゃあかん!
 わらっとる絵文字使い!」
「えー・・・」
「・・・そう。それでいい」


【おやすみ(にっこり】】


彼は俺より大人だなと、やっぱり思った。


 past    will


sk6 [手紙] [Ai to U]

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