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2022年05月10日(火) ■ |
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意味を探れば体験は違う姿で戻ってくる |
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映画「キャッツ」(トム・フーパー監督)から。 個人的に「猫より犬が好き」だからではないが、 世界的ミュージカル「キャッツ」を観たことがない。 猫って、何を考えているかわからないから、怖い。(笑) しかしこの作品を見て、少しだけ「猫」が好きになった。 当然だけど、猫にもいろいろな境遇に置かれた猫がいて、 猫にもいろいろな人生というか、猫生を経験してきている。 そんな視点で、観ることができた気がする。 どんな生き方をしても、新しい人生を生きることを許される、 たった一匹の猫を選ぶ長老の猫がこう呟く。 「幸せの瞬間を体験したのに意味を見失っていた。 意味を探れば体験は違う姿で戻ってくる。 どんな幸せの意味もこの体験には及ばない。 意味の蘇った過去の体験は既にもう1人の体験でなく、 続く何世代にもわたって忘れ得ぬ、 何か言葉では言い難い(イネファブル)ものとして」 辛い体験も、その体験の意味をしっかり捉えれば、 今の幸せがあるのは、その辛い体験があったから・・、 そんな投げかけにも取れた。 字幕をメモしていて「イネファブル」という単語が 2回も登場してきた。 「ineffable」とは「言葉では言い尽くせない、 言葉で言い表せない、言語に絶する、 言いようのない」 という意味。作品のキーワードかもしれないなぁ。
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