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2022年04月08日(金) ■ |
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執行猶予中だから命令に従うしかないの |
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映画「COLD WAR あの歌、2つの心」 (パベウ・パブリコフスキ監督)から。 「ポーランド・イギリス・フランス合作」の文字に惹かれ、 どんな作品になるのだろうか、久々のモノクロ映像の恋愛作品に、 やや未知数な期待を持ちながらの鑑賞となった。 気になった原題の「Zimna wojna」は、 ポーランド語で「COLD WAR」(冷戦)を意味し、 それに続く「あの歌、2つの心」は、主人公の彼女が歌う曲の中に、 「2つの心の4つの瞳」というフリーズが出てくる。 冷戦下の中での恋愛は、単純に「好き」では済まされないことを 幸せそうに寝転んでいた二人に、こんな会話をさせている。 「白状するね、密告してたの?」「僕のことをか?」 「毎週カチマレクに、害のないことだけ。あいつ言い寄るの」 「何を探ってる?」「色々とね。西側のの放送を聞くかとか 神を信じているかとか。信じてる?、私は信じてる」など。 それを彼女の口から聞いて、男は黙って立ち去る。 そんな彼に向かって彼女が叫ぶ。「わかってる、私は馬鹿よ。 執行猶予中だから命令に従うしかないの」 こんな手段を使っても、東は西の、西は東の情報が欲しいらしい。 「東ベルリンは、社会主義陣営と帝国主義陣営の間にある。 平和主義対報復主義だ」 「ワルシャワの東のパリだ」なんて台詞も飛び交う中の恋愛。 その弾圧された関係が、余計にふたりの関係を切なくさせていたな。
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