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| 2021年03月07日(日) ■ |
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| なぜあの時、格納容器が爆発しなかったのか |
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映画「Fukushima 50」(若松節朗監督)から。 2011年3月11日の原発事故を題材にした映画、 ただそれだけならわかるが、冒頭から気になるクレジット、 「事実にもとづく物語」。 10年前の事故だけに、私たちの記憶もまだ鮮明であり、 このフレーズは「ドキュメントタリー映画」と錯覚させる。 それは、とても危険なことしではないだろうか、と観終わった。 当時政権を握っていたのは民主党、内閣は菅直人内閣。 官邸の判断の甘さ、東電本店からの威圧的な現場への指示。 そして、一番がっかりさせてのは、誰も「菅総理」に、 あなたの判断、行動が事態を刻々と悪化させています、と はっきり言えない、言わないことだった。 これって、現在の立憲民主党は調整力なし、が表現されている、 そんな印象さえ与えかねないギリギリの作品だった。 しかし、この原発事故を思い出しながら、一番驚いたことは、 ラストシーン、吉田所長の葬儀で読まれた弔辞の一説、 「なぁ、なぜあの時、格納容器が爆発しなかったのか、 いまだにわかってないんだ」 私は、物語の核となる現場の方々、言い換えれば 未曾有の事態を防ごうと現場に留まり奮闘し続けた人々の 努力の甲斐あって、最悪の状況を切り抜けられた、 そう思っていたから、唖然とした。 本当に「格納容器が爆発」していたとしたら、 今、どんな世界が待っていたのだろうか。 改めて、神様、仏様に感謝したい。
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