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| 2020年11月02日(月) ■ |
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| 柿田川のことは柿田川に訊け |
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NHKラジオ番組「高橋源一郎の飛ぶ教室」から。 ゲストは、パリの街角でインタビューした内容をまとめた 「パリのすてきなおじさん」の著者、金井真紀さん。 登場する人物は、みな個性的だけど、魅力的。 「変な人の周りには変な人が集まる」 「クセ者の周りには、クセ者がいる」 そんな表現をしていたけれど、 インタビューがとても楽しかったようだ。 彼女によれば、日本にも同じような人がいるらしい。 他の書籍(同著者)で取り上げたJA職員は、 「みかんのことは、みかんに訊け」と名言を残し、 岐阜県長良川の「鵜飼のおじさん」は、 「全部、鵜が教えてくれる」と言い切ったらしい。 彼の「自然界にはスケジュールがあるから、 それに従えばいい」と言ったアドバイスは、 私の心に響いた。 最近、柿田川公園で訊かれる質問の多くは 「いつになったら、アユは遡上してくるのですか?」。 もちろん「例年は・・」と答えることもできるけれど、 これだけ環境が変化している昨今、 私が記録を取り出した数年のデータなんて、 あまり当てにならないから、 「柿田川のことは柿田川に訊け」と言いたくなる。 北海道の流氷と同じで、そんなに焦らなくても、 来る時には来ますよ、が本音のところかもしれない。 遡上しなくなったり産卵しなくなったら心配だけど、 自然はそんなにヤワじゃないって思っている。 みんな、結果だけを求めているけど、 楽しいのは、その過程なんだよなぁ。
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