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しもさんの「気になる一言」
しもさん
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2019年06月25日(火)
逆らわずして勝つ

NHK大河ドラマ「いだてん〜東京オリムピック噺(ばなし)〜」から。
史上最低の視聴率と言われながらも、なぜか観続けた。(笑)
まぁ、確かに「気になる一言」にしたくなるような、
「台詞」が少なかったことは確かだが・・(汗)
それが、第一部、最後の今回は、意外と多かった。
東京が壊滅的な被害に見舞われた関東大震災後、
熊本に戻った主人公の金栗四三に、
大竹しのぶさん演ずる義母が、怒鳴りつける。
なんで東京がこんなに大切な時に限って、帰ってくるんだ、と。
そんな時、ずっと黙っていた四三の兄、実次は、急かされるように
急に立ち上がって、こう叫ぶ。
「逆らわずして勝つ」 (なぜ、こう叫んだか、は定かではない)
しかし、この台詞で四三は大きな気付きを得る。
今まで、どうやったらこの自然災害に勝てるか、と考えていたが、
真正面から戦って力でねじ伏せるのではなく、逆らわないで勝つ。
柔道の「柔能く剛を制す」ではないが、
相手をよく知ることから始まり、いかに相手の力を逃がすか、
そして結果的に、被害が少なければ、地震に勝ったことになる。
そう考えたのかもしれない。「そもそも人間は無力たい」
そう考え、己を知るところから始まるのが戦いなんだよなぁ。