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2019年06月01日(土) ■ |
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じゃあ、今日も「そこそこ」元気にやりましょう |
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映画「体操しようよ」(菊地健雄監督)から。 日本国民お馴染みの「ラジオ体操」を軸に、 いろいろな人の人生が交錯して、まぁ、面白かった。 ラジオ体操も真剣にやると、けっこうハードな全身運動だし、 そもそも、朝早く集まる理由は、健康維持だけではなく、 仲間とのコミュニケーションだったりする。 毎日、同じ時間に顔を合わせ、お互いの存在を報告し合う場、 それでもいいと思う。 だから規則も何もなく、緩い運営こそ、参加者の望むところ。 「余計な詮索はしない、この体操会の唯一の規則だ」と言う 個人のプライバシーに関することは、触れないからこそ、 多くの方が集まってくるのかもしれないな、とメモをした。 その極め付けは、毎回、ラジオ体操が始まる前の会長の掛け声。 「じゃあ、今日も『そこそこ』元気にやりましょう」 朝からあまりに元気過ぎても、1日が疲れてしまう。 かといって、あまり元気がないのも、おかしい。 だから「そこそこ元気」と言う表現が生まれたのかもしれない。 誰が遅刻しようが気にしない、そんな曖昧さが、この組織の魅力。 ラジオ体操の会場に早く着いてしまった人たちが、 何気なく、その場を掃除しているシーンも見逃さなかった。 老若男女、誰もが知っている「ラジオ体操」の歌。 「新しい朝が来た、希望の朝だ・・」・・これって名曲だな。
P.S. 字幕に「ラジオ體操の時間のテーマ」と表示された、 「体操」ではなく「體操」って、どんな違いがあるのだろうか。
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