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2019年04月10日(水) ■ |
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迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから。 |
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映画「黒いオルフェ」(マルセル・カミュ監督)から。 物語の背景に、リオのカーニバルがあるので、 サンバのリズム独特の陽気さに騙されそうだが、 50年以上前に製作された作品という事を差し引いても、 正直、監督はじめスタッフは、私たちに何を伝えたかったのか、 判らないまま、鑑賞を終えた。 台詞的に惹かれたのは、主人公・オルフェの上司、 エルメスが、はじめてリオに着いた、ユリディスに掛けた言葉。 「私はエルメスだ」と自己紹介した後、道案内をして 「迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから」と。 このフレーズは、応用がきそうだ。 道だけでなく、人生に悩み、自分の進む方向に迷っている若者に 声を掛けてあげたい。 「迷ったら戻っておいで。いつもここにいるから」。 さて、タンバリンが非常にうまい子どもや、 死神の仮面を付けた、理解に苦しむような登場人物に対して、 どう反応して良いのか、迷った作品であった。 本当に、昔の映画って感じのする、意外なフランス作品である。
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