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| 2019年01月17日(木) ■ |
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| 桜はね、散ったフリして咲き続けてるんだって |
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映画「君の膵臓をたべたい(2017)」(月川翔監督)から。 テレビで何気なく見てしまった作品を、もう一度DVDで観直した。 それくらい、もう一度じっくり台詞を確かめたいと思ったから。 当然のように、メモは増えた。 その中から選んだのは、物語後半、膵臓を病魔に冒された主人公、 山内桜良さんが、季節はずれの時期に「満開の桜を見たい」と言ったシーン。 「今、何月だと思ってんの、もうとっくに散って・・」と返した僕に、 彼女は、近づく死の恐怖に怯えながらも、明るい笑顔を見せてこう言う。 「桜はね、散ったフリして咲き続けてるんだって、 散ったように見せかけて、実は、すぐ次の芽をつけて眠ってる。 散ってなんかいないの。みんなを驚かせようと隠れているだけ。 そして、あったかい季節になったら、また一気に花開くの、 サープラーイズって」 「桜良」(さくら)という名前と、このシーンが妙に引っかかった。 私は死なない、死にたくない・・みんなの心の中で生き続けたい、 そんな想いが伝わってきて、胸が熱くなった。 原作となった同名小説や、アニメバージョンの映画に関しても、 興味を持ったので、比較してみたくなった作品である。
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