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2018年12月09日(日) ■ |
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私の気持ちが書かれているから読んで |
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書籍「脳が壊れた」(鈴木大介著・新潮新書刊・233頁)から。 若くして脳梗塞になったライターが、自分の文章力を活かして、 本当に切実な想いを文字にした、言わばドキュメンタリー。 この本を渡されたのは、私の妻。 伝えたいことが上手く伝えられない、頭の中のモヤッとした感覚、 そんな「コミュニケーション能力」が、チョッピリだけ壊され、 見た目だけでは、脳梗塞になったことすらわからないことが、 どれほど、多くの方の誤解を招いているか、など、 彼女がいつも抱えている不安を、見事に表現しているようだ。 「私の気持ちが書かれているから読んで」 読後の感想は、もう少し早く読むことが出来れば、 もっと妻の気持ちを理解してやれたのになぁ、という後悔と、 それでも、この時点で読むことができたので、 少しだけでも、その辛さに寄り添えることが出来ると安堵した。 今回は、メモした内容ではなく、それを渡してくれた妻の一言。 夫婦である2人にとって、大切な本だったかもしれないな。
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