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| 2018年10月17日(水) ■ |
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| 「イキたくないの? 」「これでいい」 |
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映画「ロング,ロングバケーション」(パオロ・ビルツィ監督)から。 途中から涙が止まらなくなってしまった。 アルツハイマーが進行中の夫と、末期がんに侵されている妻が、 夫婦でしかわからない距離感で、旅をする。 いつ壊れてもおかしくない愛車のキャンピングカーで旅することで 2人は一緒に過ごしてきた時間に向き合うことができた。 それは、すべてが順調ではなかったかもしれないが、 2人にしかわからない感情が詰め込まれていて、グッときた。 印象的なシーンは、最後にもう一度、結ばれる場面。 現実的には、ちょっとあり得ないかも・・と思いながらも、 なぜか、この会話が素敵だった。 お漏らししてしまった夫がパンツを取り替える時、なぜか 勃起した性器を妻の前に露わにする。「やぁ・・」と言いながら。 「勇ましいわね。でも臨戦状態は解いて」と驚きながら答える妻。 「ジョン、何してるの? 」と聞き返すと、 「試そう・・ちょっとでいいから」と呟きながら、その行為に及ぶ。 そして「ちょっとだけ・・入ってる・・」「そうね、奥まで入ってる」 「じっとして」「イキたくないの? 」「これでいい」 「ジョン、心の底から愛してるわ」「二度と離れないでくれ」「分かった」 「約束だ」「約束する」と2人の会話は静かに続いて、翌朝のシーンへ。 衝撃的なカットかもしれないが、老夫婦ならではの会話、 長年連れ添った相手に対する思いやりが、表現されていた気がする。 子育てがひと段落した夫婦、必見の映画かな。
この作品、夫婦一緒に観るより、別々に観ることをお勧めする。
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