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| 2018年05月11日(金) ■ |
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| 幸福を手に入れる前こそ、幸福なのです |
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映画「未来よ こんにちは」(ミア・ハンセン=ラブ監督)から。 主人公は、パリの高校で哲学を教えている女性、ナタリー。 「子どもたちは独立、夫が離れ、母が死んで・・ やっと自由を取り戻した」と自分の置かれた現状を分析し、 「初めての完全なる自由、すばらしいわ」と呟く。 しかし、生き方があまりに哲学的で、観ていて息苦しいのは、 「凛として生きる」を実践してきたからだろうか。 その生き方に、教え子が反論するシーンがある。 「思想と行動を一致させねば・・」と。 「先生とは違う。価値を変えるほどの行動はせず、 生き方を変えるほどの思想も持たない、(先生とは・・)」 「具体的に?」と、まだ気付かない先生に、彼は言い返す。 「デモや請願をすれば政治参加した気になって、 良心を痛めず暮らせる。 人生は欲望があれば、幸福でなくても期待で生きられます」と。 そして最後に「幸福を手に入れる前こそ、幸福なのです」 なんだか哲学的だなぁ、と思いながらも、若き女性監督は 「未来を信じて生きる女性の姿」を描きたかったんだよなぁ。
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