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| 2017年10月22日(日) ■ |
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| 勝つ勝たぬは、毛利家がどちらにつくかによってきまる |
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書籍「関ヶ原(中)」(司馬遼太郎著・新潮文庫刊・538頁)から。 (上)(中)(下)、合計1,577頁に及ぶ長編は、実はこの(中)がいちばん面白い。 全国の各大名が、いろいろな思惑を抱え、西軍・東軍、どちらにつくか、 それぞれのお家事情も考慮しながら、究極の選択を迫られる。 特に、西軍の諸大名が、東軍・徳川家康側に寝返る様子は、 物語とはいえ、目を覆いたくなる。 家康から寝返りを持ちかけなくても、自ら申し出る大名の多さに驚いた。 これでは、戦いが始まる前から、勝負は決していた、とも言える。 しかし現実は、彼らが東軍に寝返らなければ、西軍が勝利した可能性も高い。 これまた、今回の選挙と似ている。 「公認、推薦」などを受けていても、実は、誰もわからないということ。 「あなたを応援しますよ」と言いながら、対立候補の名前を書くことだって、 実際にはありえることだし、そのまた逆も然りである。 今回、面白かったのは、毛利家の判断。 「(この戦さ)、勝つ勝たぬは、毛利家がどちらにつくかによってきまる。 それゆえ、いまここでそれを決めるわれら二人が、勝負の予想をするのは滑稽だ」 という台詞が示す通り、西軍の大大名である「毛利家」が、どちらにつくかによって 関ヶ原の勝敗が決まるというのに、当の毛利家の中では、まこと真剣に、 どちらが勝つか予想し、勝つ方につこうと決めかねている様子は、 第三者的に観察している読者としては、笑わずにはいられない。 けれど、本人たちは、本領安堵するにはどちらに味方すればいいのか、 真剣に考えた末、どちらにもつかない、という決断を下す。 これこそ、西軍が負けた原因の一つであろう、と私は思うのだが。
P.S. さて、衆議院議員選挙は、どんな結果が待っているのやら。
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