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| 2017年04月21日(金) ■ |
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| どいつもこいつも、正義面だからなお恐ろしい |
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映画「葛城事件」(赤堀雅秋監督)から。 作品全体に、重い空気が流れ続け、 観賞後の気持ちも、(正直)どっと疲れたが、 「無差別殺人事件を起こした加害者青年とその家族」に、 スポットを当て続けたことで、第三者としてでなく、 三浦友和さん演じる、加害者の父としての苦悩が伝わってきた。 子供が大きな事件を起こしたら、親の育て方をはじめ、 どんな家庭に育ってきたのか、と追求する世間の目がある。 特にインターネットが普及し、国民総評論家時代とも言える現代、 加害者とその家族をギリギリまで追いつめる社会構造は、 とても危険なことだと感じているし、 マスコミも、加害者・被害者両方の立場で報道することなく、 加害者と加害者の家族を徹底的に吊るし上げているように見える。 冒頭、ブロック塀に殴り書きした誹謗中傷の文字を消しながら、 三浦友和さんが「バラが咲いた」を口ずさむシーンは、 この映画を思い出すには欠かせない気がする。 そして、こう言い放つ。 「騒ぎたいんだよ、何か理由をみつけて、騒ぎたいだけだ。 どいつもこいつも、正義面だからなお恐ろしい」と。 普段の生活で自分たちが他人に与えている悪影響は棚に上げて、 誹謗中傷できる事件を見つけ、ここぞとばかり大声を上げる。 (または、それをきっかけに目立とうとする) 死刑制度反対を訴え、加害者と獄中結婚した女性も、 正義面した、そのひとりなんだよなぁ、きっと。
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