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| 2016年04月02日(土) ■ |
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| 「The Good Lie」とは「厳しい環境を生き抜くためのウソ」 |
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映画「グッド・ライ いちばん優しい嘘」 (フィリップ・ファラルドー監督)から。 これが、ほぼ「スーダン」の現実だとしたら、私たち日本は無力であり、 彼らを全米各地へ移住させたアメリカは、やはり大人の国だと感じた。 タイトルになっている「いいウソ」の定義は、大学の授業のシーンで。 「『ハックルベリー・フィンの冒険』の『いいウソ』の意味は?」と 先生が訊ねると、賢そうな女性の学生がさっと答える。 「厳しい環境を生き抜くためのウソ」と。 確かに、本にそう書いてあったのだろう、しかし説得力がない。 その後に答えた、スーターンから移民してきた主人公のひとりは、 「『奴隷はいない』と奴隷狩りの連中をだました。 でも、何よりも大事なのは、そのウソでジムを救ったこと。 彼には、ジムの自由が賞金より大事でした。いいウソです」と付け加えた。 リアル体験から生み出された定義は、より具体的であった。 戦争は、想像を絶する状況で、難しい選択を迫られることが多い。 ウソをつくのは悪いと知りながらも、仲間を救うために、 自分が犠牲になっても、咄嗟のウソがつけるかどうか、 「厳しい環境を生き抜くためのウソ」とはそういうことである。 簡単そうでありながら、実はなかなかできることではない。 最後に流れた「アフリカの諺」を記しておく。 「急ぐなら、1人で行け。遠くへ行くなら、一緒に行け。」 If you want to go fast,go alone. If you to go far, go together.
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