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2014年06月17日(火)
「すみません」と言ってすぐ抜ける「オオカワヂシャ」

柿田川には現在、特定外来生物の「オオカワヂシャ」が繁茂している。
オオカワヂシャは非常に繁殖力が強く、
水中花である「ミシマバイカモ」等の貴重な植物の生息を阻害している。
これは紛れもない事実であるが、毎回、この駆除作業をしていると、
面白いことに気付く。それが「オオカワヂシャ」の気持ち。(笑)
もちろん、そんなことは私の勝手な想像に過ぎないけれど、
この外来種、ほとんど根を張らず、覆い被さっているイメージ。
だから、私たちがちょっと引くように触るだけで、すぐ抜ける。
道端に生えている雑草のように、力強く引っぱる必要もなければ、
根こそぎ・・という表現も相応しくない。
人が川に入るだけで抜けてしまうような、そんなか弱い外来種であり、
繁殖力が強いということで、なかなか絶滅は難しいが、
あの抜ける瞬間の抵抗力の弱さといったら、なんとも表現し難い。
もし「オオカワヂシャ」が私たちに向かって話せるとしたら、
「柿田川のシンボルのような『ミシマバイカモ』に被さってしまい、
誠にすみません、どんどん抜いてください、本当にすみません」、
こう何度も何度も謝るのではないかと思うくらいだ。(汗)
「オオカワヂシャ」の気持ちになるなんて、不思議な体験である。