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| 2013年05月07日(火) ■ |
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| どんな時でもバットを振りなさい |
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「国民栄誉賞、長嶋監督&松井選手のW表彰式」の番組は、 多くのシーンで、2人の「師弟愛」を感じさせるものがあった。 特に、松井選手の長嶋監督を体調を気遣う仕種は、 一朝一夕には身につかないものばかりだから、 常にそういった姿勢で生活をしていたことが画面からもわかった。 また栄光とは別の次元で「2人だけの練習」も披露され、 マスコミが作り上げた、一種独特のキャラクターではない、 長嶋さんらしい、細やかな心遣いが感じられた内容に、拍手を送った。 例えば、松井選手がジャイアンツ入団当時に与えたアドバイスは、 「野球選手は努力をしなさい」「どんな時でもバットを振りなさい」。 子どもたちに(国民に)夢と希望を与える職業なのだからという「プロ意識」と、 野球選手(打者)として基本中の基本である「素振りの大切さ」を伝える助言。 プロ野球の選手だからそんなの当り前でしょ、と言う人は多いけれど、 その当り前がなかなか出来ないからこそ、敢えて言葉にしたのだと思う。 この「どんな時でも」は、実は非常に難しい。 ついつい「今日1日くらいいいだろう」とか「明日、2倍やればいいや」等、 自分の言い訳として、逃げ道を作ってしまうのが常だから。 「バッティング技術」とか「心の持ち方」などは、教わったことがないと言う。 しかし「どんな時でもバットを振りなさい」のワンフレーズが、 全てを教えていることになっていたことに、改めて気付いた。 小さい頃、お父さんから渡されたという、松井選手を支えた言葉 「努力できることが才能である」という考え方を軸に、 長嶋監督からいただいた「野球選手は努力をしなさい」で再確認し、 その方法は「どんな時でもバットを振りなさい」だったということだろう。 この一言が、松井選手を大打者に育てた・・と言っても過言ではない。
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