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| 2012年09月04日(火) ■ |
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| ジンギスカンは、ラムとマトン、どっちが好きだ? |
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映画「探偵はBARにいる」(橋本一監督)から。 主人公の探偵役・大泉洋さんが、雪の中に埋められ、 殺されそうになる直前に、悪役の高嶋政伸さんと交わした 何気ない会話が印象的に残ってしまった。 「ジンギスカンは、ラムとマトン、どっちが好きだ?」 「その質問の意味は?」「意味なんかない。お前の人生と同じだ」 「学問のないサルのくせに、シャレたことを抜かしてんじゃねぇよ」 「無言だと不安になると思って、気を使ってんだよ」 「そういうタクシーの運転手が一番迷惑なんだよ」 男って、冷静を装いながらも興奮すると、知らず知らずに 会話の語尾に「よ」をつけるものなのかな、なんて思いながら、 殺そうとしている男と殺されそうになっている男の会話としては、 面白いな、とメモを片手に、物語を振り返った。 また、殴り合いの喧嘩になりそうだったら 「顔を殴らないでください、一応、モデル志望なんです」とかわし、 「あなた、携帯持ってないの?」と訊かれたら 「ない。束縛されるだけで、何の役にも立たないからな」と返す。 「感情に流されれば、寿命を縮める。俺が貫いてきた主義だが、 主義に凝り固まれば、ソビエトも地図から消える」と呟いてみる。 こんな楽しいフレーズ満載の作品であったが、一番のお薦めは 気取ってある文章の一節を読み、「何それ?」と訊かれたら、 「萩原朔太郎が、俺の生まれるずっ〜と前に、 俺のために書き残してくれた文章」ってサラッと答える台詞。 これ、是非一度、どこかで試してみたいな。
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