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| 2012年08月15日(水) ■ |
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| 死ぬのは友のため、共に戦った男たちのためだ |
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映画「父親たちの星条旗」(クリント・イーストウッド監督)から。 「太平洋戦争最大の激戦だったといわれる硫黄島の戦いを 日米双方の視点から描く映画史上初の2部作」である。 監督の意図からすれば、第1部、第2部の順に鑑賞すべきなのだろうが、 日本人側の視点で描かれた作品「硫黄島からの手紙」を、 先行して観てしまったため、同じ場所、同じ時間で戦っているのに、 こんなに違うのか、と驚くほかなかった。 しかし、最前線で戦う男たちにとっては、どこから相手の攻撃を受け、 いつ死ぬかわからない恐怖が常に充満していて、 個人レベルでは、日本兵も米兵も変わらないことは作品は教えてくれた。 作品のラストで、こんな台詞が流れる。 「英雄とは、人間が必要にかられてつくるものだ。 そうでもしないと、命を犠牲にする行為は理解し難いからだ。 だが、父と戦友たちが危険を冒し、傷を負ったのは仲間のためだ。 国のための戦いでも、死ぬのは友のため、共に戦った男たちのためだ」 日米の戦争映画の違いが、この2部作で理解できた気がする。 自国の戦争を正当化し、美化しがちな「ハリウッド映画」の体質に、 横穴を開けたような作品の仕上がりに、敬意を表したい。 誰も幸せにならないのに、どうして世界の国々は戦争をするのだろうか、 そんな疑問が、また私の脳裏を横切ってしまった。
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