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| 2012年01月30日(月) ■ |
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| 東北生まれなので、春が恋しい、待ち遠しい |
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平成23年度泉のまち町民大学、講師「日本画家・大場茂之氏」 演題「40歳代から日本画家を目指す」から。 「挑戦」をテーマにした今年の町民大学も3回目を迎えた。 1955年、宮城県に生まれ、仙台国立障害者訓練校デザイン科を卒業、 温泉療法で訪れていた箱根で、親戚のおじさんが連れていってくれた 成川美術館で鑑賞した日本画に大きな衝撃を受けたのを契機に、 一度は断念した絵の世界に、独学で挑戦し続け、 今では、院展に7回入選を果たすなど、大活躍の日本画家である。 そんな彼が持参してくれた「春息(はるいき) 」という作品は、 どこか、私の想像する「春」のイメージとちょっと違った。 上手く表現できずに申し訳ないが、作品中のふきのとうもネコヤナギも まだまだ・・という感じなのだが、彼はこう説明してくれた。 「(私は)東北生まれなので、春が恋しい、待ち遠しい、 そろそろ芽吹くだろうという思いを込めて息づかいを描きたかった」と。 「ふきのとうも、この辺りは柔らかい、寒いところの方が硬いから」 私が感じた「硬く閉じた、ふきのとう」は、彼の表現を借りれば、 「硬いけれど、しっかり春を息吹きを感じさせる、ふきのとう」のようだ。 そんな形で「春」を待っていた東北に、地震と津波が襲ったかと思うと、 胸が締め付けられる思いだった。 東北人らしい謙虚で飾らない話し方は、彼の作品の温かさそのものである。
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