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| 2011年04月18日(月) ■ |
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| 心配が、いちばん毒ですから |
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映画「ディア・ドクター」(西川美和監督)から。 「僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ」という紹介に ちょっと疑問符をつけたいが、なかなか考えさせられる作品だった。 医師の資格を持たない主人公、伊野(鶴瓶さん)が、 多くの村人たちの診断をしていたが、その中のアドバイス。 「心配が、いちばん毒ですから」 この一言だけで、多くの人の心配を安心に変える力があるようだ。 さっきまで元気のない村民が、ちょっぴり元気になって帰っていく。 信頼されればされるほど、医師免許の持たない伊野は、 いつばれるか、と心配が募っているようだった。 もしかしたら、村民に掛けていた「心配が、いちばん毒ですから」は、 自分自身に向けて発していた台詞だったのかもしれない。 資格を持たないからこそ、本物の医師以上に勉強したりもする。 あの屈託のない笑顔の影に、大きな悩みが見え隠れするからこそ、 それを見破っている数少ない人たちが、彼を支えていた。 さて、どれくらいの人たちが、知っていたのだろうか、 と観なおしたが、村人はみんな知っていたようにも感じるし、 おかしいなぁ、と疑ってはいたが、みんな信じていたとも思えるし・・。 とにかく、ラストシーンでホッとさせられた。 笑福亭鶴瓶さん主役作品の中で、私はこれが一番好きかもしれない。
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