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| 2007年12月13日(木) ■ |
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| 「偽」より「為人」(ひととなり) |
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今年の世相を表す漢字一字は、予想通り「偽」だった。 では「偽」には、本来、どんな意味があるのだろうか、と 好奇心旺盛の私は、電子手帳の「漢字源」で調べてみた。 「いつわり・うわべだけのみせかけ・うそ」など意味が並び、 やや残念であったが、金八先生だったら、 この「偽」をどう説明するだろうか?と考えてみた。 まさか「人の為」と書いて「偽り」とは教えないだろう。 そこでさらに「為」を調べてみると「為」の原字は「手+象の形」で、 象に手を加えて手なずけ、調教するさま。 人手を加えて、うまくしあげるの意、である。 だから本来は「悪い意味」ではなかったのではなかろうか。 それがいつしか「荀子」の性悪説などの「人之性悪、其善者偽也」 (人の性は悪なり、その善なる者偽也)という解釈等が広まり、 「偽」は、あまりよくない意味に使われたかもしれない。 蛇足であるが、難読語とされる「為人」(ひととなり)とは、 人であるそのあり方、つまり人柄のことを指す。 「人為」は「偽り」で、「為人」は「人柄」とは皮肉なものである。 今年の漢字一字は「偽」であったが、 いつの世でも、大切なことは「為人」(ひととなり)であると信じたい。
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