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2007年07月18日(水)
地震被害者は「災害弱者」ではなく「情報弱者」?

先日発生した「新潟県中越沖地震」の被害情報が増えるたびに、
家屋が倒壊して亡くなった高齢者を
「災害弱者」として紹介している番組が増えたが、
私はあえて、それに異を唱えて「情報弱者」と再定義したい。
なにをもって「災害弱者」と定義するのかわからないが、
大きな地震に備えて、全国の自治体で実施しているはずの、
古い家屋の「耐震診断」も知らなかったし、
その結果に基づく耐震工事の補助制度も知らなかったようだ。
最近「生活弱者」「交通弱者」・・と「〜弱者」を付けては、
高齢者を一束で括る傾向があるが、本当にそうだろうか。
テレビ・新聞・ラジオを始めとしたマスコミなどから
「大切な情報」を得る手段が少ない「情報弱者」では、と思う。
インターネットから得られる情報なども含めて、
若い世代と同居していたら、入っていたはずの情報なども不足。
「オレオレ詐欺」(振り込み詐欺)などで騙された高齢者をみると、
どうして、これだけ「気をつけましょう」「注意しましょう」と
呼びかけているのに・・といつも感じていたが、理解できた。
「情報」をうまく収集できない人が、被害を被るパターンが多い。
ただし「情報弱者」となれば、高齢者に限ったわけではない。
社会の動きに無関心の若者にだって「情報弱者」はいるはず。
今の世の中、「情報弱者」が被害に遭うケースが多いことを、
是非、覚えておきたい。