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しもさんの「気になる一言」
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2007年06月05日(火)
某(それがし)にとって、国とは人でござりまする

先週は、話題満載のNHK大河ドラマ「風林火山」だった。
「国とは人。人とは国」という台詞は、
現代の自治体首長に受け継がれ「まちづくりは人づくり」
というフレーズで口にされるようになった。
しかし「人材発掘」「人材育成」には、
容易い(たやすい)ことではなく、時間がかかる。
ある人物が無名の時は、その力を認めず、支援もせず、
有名になった時、はじめて「おらがまちの出身者」と名を挙げ、
まちづくりに利用するパターンの多いことか。(汗)
「某にとって、国とは人でござりまする」
山本勘助は、武田家譜代の重臣・板垣に言い切った。
「私にとって、国とは、そこに住んでいる人であります」。
「その地域には、大切な人、愛する人、尊敬する人達が住んでいる。
だから、私はこの国が好きなんです。」
彼は、そう言いたかったに違いない。
我々は、手垢のついた「まちづくりは人づくり」というフレーズの
使い方を間違えていないだろうか。
もう一度、その意味をじっくり考えたいと思う。