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| 2007年03月07日(水) ■ |
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| 恐悦至極に存じます |
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今年は続けて見ている、NHK大河ドラマ「風林火山」、 何度となく登場するフレーズが、どうも気になっている。 「ありがたき幸せ、恐悦至極に存じます」 さっそく意味が知りたくなって、調べてみた。 「恐悦」とは、つつしんで喜ぶこと。他人に悦びを述べる時に使う語。 「至極」とは、この上ないこと。きわめて。 すなわち、この上ない悦びです、という意味なのである。 が・・面白いもので、ドラマの中では、素直な使い方をしていない。 ちくしょう、ふざけるな、今にみていろ・・という気持ちを押さえて、 「恐悦至極に存じます」と使われる。 嬉しそうな顔もせずに、真面目な表情で口にするから、 その本意にあらず、という悔しさを引き立たせることになる。 言葉の意味と表情が一致していないシーンを見るたびに、 その脚本・演出の妙を味わっている。 私が好きな戦国時代の台詞は、 「恐れながら、申し上げます」かな。(汗)
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