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| 2006年12月29日(金) ■ |
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| 1年後の下山義夫さんへ |
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今年の1月24日、雑誌「一個人」の 「1年後のあなたに宛てて、手紙を出しませんか?」 という企画になぜか心が動き、一晩かけて自分を見つめ、 1年後の自分宛へ、夢と期待をかけて手紙を書き、投函した。 しかし、今年の年末に届くことをすっかり忘れていたし、 いつもならコピーをとるのに、今回は何もせずに投函したので 「時間差郵便」として自宅へ配達された時、多少ドキドキした。 気になる一言は、私宛の手紙の冒頭部分。 1年前の私は、1年後の私に、こんなことを心配したり悩み、 また、こんなことを期待していたのか、と読み返す度に、 1人で何度も苦笑いしてしまう内容である。 ちょっと照れながらも、しっかり自分の生き方について考えていた 1年前の自分に対して、嬉しくもあった。 文中「『書くこと』を道具として何をしたいのか見つかったのか、 気になります」というフレーズが妙に引っかかったけれど、 それなりに見つかったので、本当の友達に伝えるように、 1年前の自分へ「安心して、見つかったよ」と話しかけることができた。 結果をすぐに求める昨今、1年をかけて届いた手紙を眺めながら、 ゆったりとした時間の流れと、企画してくれた「一個人」の編集者に 感謝の気持ちを感じて、宝箱にしまうことにする。
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