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| 2004年02月10日(火) ■ |
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| 夜は人を残酷・正直・キザ・軽卒にする |
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テレビもラジオも、時計もない病院の一室、 私は、職場の同僚から借りた1冊の本を一気に読み終えた。 「アヒルと鴨のコインロッカー」 (伊坂幸太郎著・東京創元社刊・331頁) 次回の直木賞候補だね、と話し合うくらいの傑作である。 読みながらメモしたフレーズの中から、気になる一言。 本の中の原文では、主人公の叔母さんの台詞。 「夜は人を残酷にするし、正直にするし、気障にする。 軽卒にもするのよねぇ」なのである。 おもわず笑いながら、頷いた。 メールを書いていても思う。このコラムを書いていても思う。 朝では書けない文体が、夜、それも深夜になればなるほど、 これでもか、と湧いてくるから不思議である。 読者には気が付かなくても、書いている私は、何年経っても この一言は、誰の台詞、情報源はなに、とわかるように、 朝書いた文と、お昼休みに書いた文、そして夜に書いた文が だいたいわかる。 もちろん一番わかりやすいのは、酔っぱらって書いた文だけど。 それだけ、夜は書き手の心が揺れ動く時間帯なのである。 ■自信は経験と実績から生まれる ■先延ばしは、ろくな結果を生まない ■得意分野の失敗は、ショックが大きい こんな台詞も散りばめられていたこの作品、是非、御一読あれ。
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