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| 2004年01月06日(火) ■ |
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| 嫌な役、ありがとうな・・ |
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昨年5月、K1創設の頃から支えてきた角田信朗(正道会館)選手の 引退試合が、アメリカ・ラスベガスで行われた。 その最後の相手は、角田が大切に育ててきた「武蔵」選手。 どんなに辛くても、仁王立ちしていたい、そう呟いた彼に 武蔵は、容赦なくキックやパンチを浴びせかけた。 そして判定は当然のように「武蔵」で試合は終わった。 そんな武蔵が、角田に向かって「お疲れ様でした」と声を掛けた時、 彼は開口一番、こう話しかけた。その台詞が、気になる一言。 自分の引退試合、会場の雰囲気も全て、角田の声援。 (まぁ、人気格闘家の引退試合だから、仕方ないのであるが・・) そんな試合の相手をしてくれた後輩に、深々と頭を下げた。 本当なら倒せるのに倒さなかった武蔵選手を、 人間として誉め、格闘家として未熟さを叱ったシーンも、 忘れられないものとなった。 年末の格闘技ばかりが目立った最近であるが、 昨年1年を振り返ったK1名勝負番組を見て、感動した。 やはり人間、嫌な役はしたくないのは誰でも同じ。 しかし、誰かがこの誰からも嫌われる役をしなければ、 角田の引退試合はできないのだと、気が付いた。 幕開けは、みんなに喜ばれるから誰でもやりたがる。 幕閉じは、みんなの非難の視線を浴びて辛い想いが残る。 それでも、嫌な役をしなければならない時がある。 自分のためではなく、相手のため、組織のため、社会のため。 肝に命じておきたい。
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