〜 女房の呟き 〜
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福音 2
私より十程も年かさの男は、
静かに言った。
キミハ、ボクヲバカニシテルノカイ?
私は小娘。
何も持ってない。
知識も、知恵も、金も。
女の色気も、美貌も。何も。
私ばかりが得をして、
貴方に何もしてあげられない。
本気で悩んで本気で泣いた。
一人で泣くに疲れた私は、
男の前で涙した。
浅はかな小娘の傲慢な勘違いだった。
2002年04月26日(金)
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