::cherry dream 2002年06月10日(月)

-------------会いに来ちゃった!
だって、みんな私のこと忘れてるんだもん!-------------------








携帯の目覚まし時計に意識を呼び起こされた。
原曲よりも半オクターブほど高めに演奏される着メロに、日々頭を悩まされる。
かといっても、これが私にとっての一番の目覚ましなんだから。
人よりも多少は音感があるであろう私の耳にとって、何よりも不快なものであろう。



その日見た夢なんて、その起きた瞬間に大抵は忘れてしまうものだ。
だいたい覚えていたとしても、そのあり得ない構成を笑うぐらいなのだ。
いつもいつも。
その繰り返しだった。




------------だって、みんな私を忘れてるんだもん!---------------




ドキリとした。
思わず肩が震えた。
はっきり覚えている、このフレーズ。
そして、




------------なんだ、それでここにいるのかー!---------------




そう笑顔で答えていた自分のことも、まるでこの目で見たかのように覚えていて。
現実では、到底口には出来ない言葉を。
笑顔で。
周りにいた友達も、みんな笑顔で。




-------------また一緒に遊べるんだね!---------------




違う。
違うんだよ。
それは夢。
夢なんだ。







だけど







夢でもない。
















彼女なんだ。
あれは、確かに彼女なんだ。
確かに彼女だったんだ。






-------------ダッテ、ミンナワタシノコトワスレテルンダモン-------------






本当に。
本当だね。
私達
あまりにも毎日が忙しくて
それはたいして充実してたりもしてなくて
ただ、がむしゃらにやっているだけで





忘れてしまっていた、感情、ゆとり、優しさ。






今、私達は岐路に立っていて
でも、それは決して自分一人の力でそこまで来たわけでもなく
だけど、あたかもそうであるかのように振る舞って

傷つけてしまう。



それじゃダメなのに。
忘れちゃいけないのに、いつだって。


今の私を支えてくれているのはダレ?


忘れないで。
覚えていなきゃ。
私達は。
独りじゃない!





忘れたくないよ。
忘れない。
キミも、一緒に成長していくんだ。
優しい花を咲かせて
可愛らしい実を結んで
ずっと、ずっと。




だってキミは、私達の友達だもの!
今はどんなに遠く離れていても、また会える。




その時キミは、変わらない笑顔で笑いかけてくれる?








目を開けて、布団から出て、掛けてある制服をもぎ取って。

寝起きの手で上手くボタンを付けれなかったりもするけれど。

ネクタイをピシッと締めて。

カバンをとって。






「・・・おはよう!」






部屋を出た。



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